2014.12.24
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子どもたちを観る目を鍛える

大阪府公立小学校教諭 松森 靖行

 みなさん、こんにちは。今年も残すところあとわずかです。今年も私の拙い記事を参考にしていただき、感謝しています。来年も、みなさんがお読みになって、少しでも参考になるような記事を頑張って書いていきたいと思っています。

 さて、今回は、「子どもたちを観る目」について話をします。今まで、教師修行や授業づくりについて話をしてきましたが、今回は、実際に子どもを観る目をどう鍛えるかについて話をしたいと思います。

 よく、セミナーや研修にはよく行くけれど、実際には教師力、授業力がついていない・・・という方が申し訳ないけれどいらっしゃいます。休みの日までセミナーに出て、本当に頑張っていらっしゃる・・・のは分かります。すばらしいことです。しかし、そのセミナーや研修の内容を、どこで、どう生かそうとしていますか?

「松森先生のマネをしたけれど、上手くいきません。」

 という言葉をたまに聞きます。おそらく、そうおっしゃられた先生のクラスで私が、そのセミナーで伝えた内容で授業をしても、うまくはいかないと思います。

 教師に必要な力は、「どれだけ指導技術をもっているか」よりも、「子どもたちを観て、どのように指導技術を選ぶのか」ということが大切なのではないかと考えています。これは、ただ単にセミナーや研修に出ているだけでは力はつきません。

 はっきり言うと、毎週、セミナーや研修に行くのは、意味がありません。疲れるだけです。私の経験上、10セミナーに行って考えさせられたり、元気をいただいたりするのは、正直10です。しかし、実際に使ってみようとか、自分が変わったと思えるのは3もないです。常に「自分ならどうするか」「自分のクラスならどうするか」を考えています。つまり、セミナーに行きすぎると、情報ばかりが先行して、収集がつかなくなるのです。だから、私はセミナーによく行って一か月に2回まで(講師としては除く)としています。学んだことを、自分に落とすことに時間がかかるからです。それと、やはり行きすぎると疲れます。疲れると、勤務校での業務に支障が出てきます。教材研究などもおろそかになり・・・子どもたちを観る目も一気に低下します。

 話が少しずれたように思いますが・・・つまり、セミナーに行っても、「子どもを観る目」は鍛えられないということです。

 私は、毎朝、学校内を数周します。もちろん、自分のクラスにもいます。子どもたちの様子をみたり、いろいろ話をしたりします。学校内を回っていると、全クラスの子どもたちの様子がよく分かります。いろいろ話もできます。そうすると、次第に子どもたちを観る目というのが鍛えられていたように感じています。約15年、毎朝そのように学校内を歩いています。運動にもなるし、何より子どもたちと触れ合い、一人一人の様子が何となくですが分かるようになってきました。現任校に来て、半年と少しですが、全校の子が私に話しかけてくれます。

 もちろん、クラス内でも子どもたちを観ています。私は「見ていない」ふりをして、「観るように」しています。そうすると、子どもたちは素を出してくるし、いろいろとアイデアが浮かんできます。

 授業技術やネタは、数年修行をすれば、たくさん身に付きます。

 しかし、子どもたちを観るという技術は、意識して修行しないと身に付きません。

 ただ、単に子どもたちと話をして、様子を見るのも「観る」ですが、子どもたちが書いた作文を添削して、よいところを10個以上探すということも「観る」ですね。

 学校内のいろいろな活動に「観る」ということを意識して修行をしていきましょう。

 

 それでは、よいお年を!!

松森 靖行(まつもり やすゆき)

大阪府公立小学校教諭
休日には全国の教員セミナーに講師・受講者として参加、仲間と切磋琢磨しています。2014年度は大阪府の教員となり、若手教員研修を担当。若手の皆さんと一緒に学び直しをしています。

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