2014.10.13
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子どもたちが帰って・・

大阪府公立小学校教諭 松森 靖行

みなさん、こんにちは。今期もよろしくお願いいたします。
大阪府寝屋川市立木屋小学校の松森靖行です。

先日、違うクラスの保護者の方に、「先生、読んでますよ。」と学びの場のことについて声をかけていただきました。
本当にありがたいことです。
違うクラスの保護者の方にも声をかけていただける幸せ。
うれしい限りです。

さて、今期も「思いやり」実践や「楽しみながら鍛える」実践について、理論も多少交えながら紹介していきたいと思います。
実践は、「日常生活」に一工夫や、教師の「声かけ」を中心に、紹介していこうと考えています。

今回は、16期、第1回目ということで、私の友人、同志について紹介したいと思います。

今期から学びの場で執筆を担当する、岡山県の江尻先生です。
私の岡山県時代、毎週のように「王将」に集まり、お互いの実践を語った仲です。
これから、江尻先生と学びの場を通して、考えが交流できると思うとワクワクします。

江尻先生について、詳しいことは江尻先生の記事を読んでいただけばお分かりになると思います。
江尻先生の教育哲学は、子どもたちの未来をきちんと見ている哲学です。
岡山県時代、江尻先生のそのような姿勢にほれ込みました。
本当は、もっともっとお互いに考えをぶつけ合いたかったのですが・・・。

私が大阪に来る時の最後の集まりにも、忙しい時間をぬってきてくださいました。
うれしかったし、悲しかった。
しかし、これで終わりとは思えませんでした。
「どこかでまたつながっていられる。」江尻先生はおっしゃられました。
「ぼくも大阪によく行くから、また飲みながら話そう」私は涙をこらえるのが必死でした。
そして、学びの場という同じ場で、文字としてだけど、考えを交流できるようになりました。

みなさんにも、江尻先生からしっかり学んでほしいと思っています。
失礼ながら、私と似ているところもたくさんあります。
私ともども、江尻先生のこともよろしくお願いいたします。

さて、今回の私のお話ですが、「教師から子どもたちへの思いやり」についてです。
こう書くと、少し教師が上のように感じてしまいます。
しかし、子どもたちに「思いやりをもて」と指導をしますよね?
そういう指導がある以上、教師もこどもたちへ「思いやり」をもって接していくべきだと思っています。

前回にも申し上げたように、思いやりも「学力」なのです。
教師が身をもって、「思いやること」を体感し、子どもたちに伝えていくべきなのです。

では、どのようにして子どもたちに「思いやり」を伝えるのか。

「これが思いやりだよ」「こうするんだよ」と直に言葉をかけ、行動を見せることだけが伝える行為ではありません。

私は毎日、子どもたちが帰った後、床を掃きます。
そして、子どもたちの机と椅子が磨きます。
どんなに時間がなくても、急いででもやっています。
「明日も元気に登校してほしい」「今日はどんな気持ちで過ごしたのだろう」と一人一人の顔や話したこと、授業の様子を思い出しながら掃除をしていきます。
そして、「先生が掃除をしたのだよ」とは言いません。
また、くつばこに行き、上履きはきちんと整頓されているかを見ます。
乱れていたら直します。
これは、休み時間にもします。
これも、子どもたちには何もいいません。

時々、「もっときれいにすればいいのに」と思い、一言言いたくなることもあります。
しかし、まだ子どもなのです。
子どもというものは、色々なことに興味があって、注意力が散漫になって当たり前なのです。
よく「こんなこともできていない!!」と全てにおいて、細かく心配をされる先生がいますが、私はそれは、意味のないことだと思います。
もちろん、指導もしますが、心の中に「まだ子どもだ。ゆっくりできるようになればいい」と思うようにしています。

この、放課後の掃除やくつばこの整理もそうで、毎日しているうちに数人の子どもたちが気が付いてきます。
「だれがきれいにしてくれているんだろう」「もしかしたら先生かな?」そう思い出します。
そして次第に、「自分でもしなきゃ」と思い始めます。
何人かの子がし始めます。
そして、だんだんと、本当にだんだんと、広がっていきます。

「靴箱のくつをそろえなさい」、担任になった一日目に指導をしたのですが、それから後、あまり「そろえなさい」とは言っていません。
しかし、靴は不思議と毎日そろっています。

学校では親代わりの教師です。
親は、子どものために無償でなんでもします。
親代わりの教師は、自分の苦労はいとわず、子どもたちのために行動をするべきです。
よく、自分の好きなことは熱心に行い、無関心なことは何もしない方もいらっしゃいます。
それでは、子どもたちに何も伝わりません。

「見えないところ」こそ、子どもたちは心で我々教師を見ています。

子どもたちがいないところで、どれだけ子どもたちのために動いていますか?
教材研究だけしていないでしょうか?
今一度、教室や廊下、靴箱を見つめ直してみましょう。
いろいろ「思いやり」ポイントが見つかるはずです。

 それでは・・・。

松森 靖行(まつもり やすゆき)

大阪府公立小学校教諭
休日には全国の教員セミナーに講師・受講者として参加、仲間と切磋琢磨しています。2014年度は大阪府の教員となり、若手教員研修を担当。若手の皆さんと一緒に学び直しをしています。

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