2014.10.16
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Learning over education

倉敷市立連島南小学校 教諭 江尻 寛正

  

習う力より学ぶ力を伸ばす!

 「子どもの学ぶ力を伸ばすこと」

これは私が教師として大切にしている考え方です。

でも、ここに至るまでには大きく2つの出会いがありました。

外国語教育との出会い

この出会いで「“教える”よりも“学ぶ力を伸ばすこと”を大切にする」、つまりは“教師主導”から“学習者主体”へと教育観が大きく変わりました。

ある子どもとの出会い

自分本位だった私に、「子どもが何を感じ、何を考え、何を求めているか」を行動で伝えてくれました。それが私を少しは教師らしくしてくれました。

 

これらの出会いに本当に感謝しています。

そして、他にも様々な経験をしてきました。

大学卒業後まず民間企業で働いた経験は、教師の仕事を客観的に観ることができる感覚を持たせてくれていると思います。

また、3つの都府県(京都府・東京都・岡山県)で勤務してきました。それぞれ大切にしていることが違い、それにより仕事の優先順位も変わるので、自分の教師としての立ち位置を見定めるための良い経験になっています。

そして、東京都勤務時にはブラジル・サンパウロ日本人学校に派遣され、3年間を異国で生活しました。文化や習慣の違いを体験したおかげで、日本での生活をより有意義に過ごすことができるようになったと思います。

これらの経験をしてきた教師としての私をキーワードで表すと次のようなものになります。

  • 学習者主体の授業
  • 小学校外国語活動
  • 国際理解教育
  • アドラー心理学
  • クラス会議
  • ノート指導
  • ルーブリック
  • 図による思考の可視化
  • 民間企業の視点

うまくいったことよりも、失敗の方が数多い私です。でも、せっかくつれづれ日誌に執筆する機会をいただいたので読まれる方に何かお役に立つことがあればと思っています。そこで今回は長年取り組んできた『小学校外国語活動』を中心に情報提供させていただこうと思っています。ただ、『小学校外国語活動』にそこまで興味がなくても、上のキーワードに少しでも興味があれば少しは参考になる情報になるかなと思います。

よろしくお願いします。

次回からの流れは次のように考えています。

  1. 外国語活動の授業において担任ができること
  2. 担任が外国語の学び方のモデルになる!
  3. 学校生活全てでコミュニケーション力をアップさせる!
  4. 外国語活動から外国語科へ
  5. 授業の実際
  6. 評価方法の工夫

 

BRASILの風

外国語活動はその名の通り、活動主体です。頭より体で学ぶという環境づくりが大切にされています。私自身も経験の中で学ぶことが多くありました。経験で学んだことは、頭で覚えたこと以上に自分の生活の中に大きく影響を与えていくと思います。私にとっては、大自然とサッカー、そして音楽の国ブラジルでの生活が体で学んだ大きな経験の1つです(写真左はワニだらけだったアマゾン川、中は世界遺産イグアスの滝、右はサッカーブラジル代表戦)。その中のいくつかを国際理解の視点の一つとして紹介していきたいと思います。

今回は、ブラジル人から教えてもらった「日本人についてのジョーク」です。

 

 A 『日本人っていうのは時間をきちんと守るらしいぞ。』

 B 『へぇ。じゃあ、9時集合だったら、ちゃんと9時に来るってことか?わっはっはっ!』

 A 『まさか。日本人が来るのは、なんと8時55分だ!』

 AB『わっはっはっはっはっ!!!!!』

 

最初、私は何がおもしろいか全く分かりませんでした。どこがジョークか分かりますか?解説は次回に!

江尻 寛正(えじり ひろまさ)

倉敷市立連島南小学校 教諭
アクティブラーニングを意識した“子どもが学修する”小学校英語教育実践を紹介したいと思います。平成26年度「わたしの教育記録」(日本児童教育振興財団)特選受賞、「小学校外国語活動研修ガイドブック」(文部科学省)や「英語教育」(大修館書店)等で執筆協力。

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  • 常名 剛司

    静岡大学教育学部附属浜松小学校 教諭

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