2014.07.02
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プリントも一工夫を

大阪府公立小学校教諭 松森 靖行

みなさんこんにちは。

いよいよ7月ですね。子どもたちも夏休みを控えてウキウキしているころではないでしょうか。

もちろん、私たち教師も。

しかし、その前に、成績処理がありますね。2学期制のところはないかもしれませんが、学習のまとめをするのではないでしょうか。

成績をつけるために学習のまとめをするのではありませんが、どの子にも「やればできる」という感覚を味あわせてあげたいなあと思っています。

そこで、学期末テスト、まとめテストをする時に気を付けておきたいことをお話しようと思います。

 

(1)    遅くとも1週間前には予告する。

単元末テストでも、もちろん数日前に予告をします。テスト勉強をするためです。低学年でも、予告をします。テストを意識付けるためです。単元末テストは範囲も広大です。予告なしにすると、信頼も失います。

 

(2)    どんなところが出るか予告する。

中学校や高等学校のテストも範囲予告がありますね。小学校のテストは範囲が狭いので予告はしない・・という考えは間違えです。小学校こそ、より詳しく、どこが出て、どのような勉強をしておけばよいのか、伝えておかないと、自分で学習できません。その積み重ねが中学校で活きます。

 

(3)    プリントにも一工夫を

漢字のまとめテストの練習プリントにも一工夫することで、やる気を引き出します。そのやり方を簡単に説明します。

1)テストと同じプリントと答えを配布する。答え合わせは自分ですることが基本となっています。答えは一枚しかないので、無くさないように話をします。

2)テストの前日まで、毎日漢字プリントを1枚、宿題にします。プリントは自分のレベルに合わせて、4種類のうちから1つを選んで宿題にします。

  A・・・答えがすべて書いてあるプリント、答えをなぞることで覚える。

  B・・・答えの一部が書いてあるプリント(部首のみ はらいのみとか)、なぞり、足らないところを付けくわえて完成させる。

  C・・・テストと同じプリント

  D・・・テストと同じプリントだが、タイムアタック用。50問ならば、丁寧に書いて、5分以内で96点以上が合格ライン。自分で計測できるようにしています。

3)Aのプリントを毎日、国語の時間の始めにします。時間を計って行います。答えが書いてあるので、苦手な子もできますし、できる子は時間を計ることで、やる気を増します。

 

そのようなやり方を経て、本番です。

 

テスト1つにしても、「テストするよ」だけでは子どもたちは何もできません。もちろん、将来的には、自分で学習する子にするのですが。

どのようなプリントにも一工夫!!です。

それでは。

松森 靖行(まつもり やすゆき)

大阪府公立小学校教諭
休日には全国の教員セミナーに講師・受講者として参加、仲間と切磋琢磨しています。2014年度は大阪府の教員となり、若手教員研修を担当。若手の皆さんと一緒に学び直しをしています。

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