2014.02.14
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「感覚」も学力です

大阪府公立小学校教諭 松森 靖行

 みなさんこんにちは。
 2月も半ばですね。そろそろ、進級や卒業の足音が聞こえてきているのではないでしょうか。

 さて、今回は思いやりシリーズとは少し離れてしまうかもしれません。
「基礎学力」について考えてみたいと思います。

 私が提案する「基礎学力」には、「感覚」が入っています。
実は、各教科の指導要領の中にも、その教科独自の「感覚」という言葉がたくさん入っています。
算数では、「数量感覚」、国語は「言語感覚」、理科は「自然感覚?」、
社会科は、私独自なのですが「地域を愛する感覚」などだと思います。
 
 教科による指導の場合、どうしても知識の理解や技能の指導や定着に偏りがちです。
また、そうでないといけない面もたくさんあると思います。
知識の理解や技能の定着には、2つのパターンがあります。
 (1)理解・定着から感覚の育成へ。
 (2)感覚の育成から理解・定着へ。
 
(1)は能力の高い子が多いと思います。
(1)の子がうっかりミスなどが多いのは、感覚の育成がまだ不十分だからです。
(2)の子が多いと思います。
よく公式のみを暗記して、問題を解く子がいますが、そんな感じです。
 
私は、(1)でも(2)でもどちらでもよいと思っています。
どちらがよいか議論をすること自体がナンセンスです。
小学校教育では、「感覚」の育成がやはり大切です。
確実に分かるこことも大切ですが、
「何となく分かる」「何となく使える」ことも大切だと思います。
そうしないと、学習についていけない子は劣等感のかたまりになってしまいます。

 
小学校教育の学習内容は、中学校教育の学習内容と重複するところがたくさんあります。
社会科などは、同じことを詳しく学習しますよね。
小学校で一番大切なことは、「学習って楽しいな」という感覚。
各教科が軸としている感覚の育成です。
そして、中学校で本格的に「知識」を育成するのだと思います。

 
総合的な学習が始まった時に、電車やバスの乗り方を中学校一年生でされている実践を参観しました。
明らかに、学力感が間違っていると感じました。
そのような感覚は小学校で育成すべき感覚なのです。
電車やバスの乗り方は、小学校で身に付けておかなくてはいけない「感覚」「学力」であり、
中学校で育成すべきものではありません。

それでは、また・・・。

松森 靖行(まつもり やすゆき)

大阪府公立小学校教諭
休日には全国の教員セミナーに講師・受講者として参加、仲間と切磋琢磨しています。2014年度は大阪府の教員となり、若手教員研修を担当。若手の皆さんと一緒に学び直しをしています。

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