2014.01.28
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全てをたして100という見方を~その2~

大阪府公立小学校教諭 松森 靖行

みなさん、こんにちは。

新学期が始まってしばらく経ちましたが、学級の様子はどうでしょうか。

さて、今回は前回に引き続き、全てをたして100という見方をの2回目です。

具体的にどのような指導をしたらよいのかということをお伝えできたらと思います。

 

以前、縦糸、横糸の話をしたと思います。詳しくは、私や他の先生方のバックナンバーをご覧ください。

今回は、その縦糸、つまり、教室内の「規律」や教師の「威厳」についての指導です。

 

これから紹介する縦糸のチェック項目は、今の私のクラスの様子を見て自分で作成したものです。4月に、3月にはこのようになっていたらいいなと思って作成したものです。

縦糸  (1)教師の指示なしでも動き始めている。

    (2)教師に対して、時と場を考えて言葉を使っている。

    (3)靴箱がきちんと整理されている。子どもたちが直している。

    (4)教室移動をするとき、静かに並んで移動をしている。

    (5)時間のけじめがすぐにつく。担任も始業終業を守り、終わりまでに5分くらい余裕がある。

    (6)清掃は、子どもたちが役割を決め、黙って掃除をしている。

    (7)朝の会、帰りの会は子どもたちが自主的に運営し、教師もアドバイスをしている。

    (8)朝自習は、子どもたちが自分たちでおしゃべりなく、きちんと運営している。

    (9)朝礼では、時間通りに黙って移動し、きちんと並び、先生の話を黙って聞いている。

    (10)給食の配膳は4分以内。残しなし。片づけも丁寧である。

 では、今、全ての子がいつも完璧にできているのか・・・というと、まだまだです。90%ぐらでしょうか。できる時もあれば、できない時もあるし、できる子もいれば、できな子もいます。ただし、どのような状況でも、90%できる状況ではあります。これを100%目指していきます。それは、当然のことです。

 

しかし、そのために苦しむ子がいることを忘れてはいけないと思います。

(7)がたまたま70%だっただけで、(6)は100%なのに・・・。ということはよくあります。

子どもたちをよく見ておかないと、「先生、他では頑張っているのに・・見てくれない・・。」という非常事態に陥ります。

決して、手を抜いた指導を!!ということではないのです。

「しっかりと子どもたちを見て、機を逃さず指導をする」ことが大切になってきます。

これは、教育としては基本ですが、私は最高に難しい教育技術だと思っています。

私も日々修行です。

それでは。

松森 靖行(まつもり やすゆき)

大阪府公立小学校教諭
休日には全国の教員セミナーに講師・受講者として参加、仲間と切磋琢磨しています。2014年度は大阪府の教員となり、若手教員研修を担当。若手の皆さんと一緒に学び直しをしています。

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