2013.12.23
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個人懇談での思いやり

大阪府公立小学校教諭 松森 靖行

みなさんこんにちは。

いよいよ冬休みといったところでしょうか。

今回の冬休みは少し長くとれそうですね。

どうかゆっくり休んで、1月からも頑張りましょう。

さて、個人懇談が終わった方も多いと思います。

私もそうです。

終わった後は、のどが痛いですが、保護者の方といろいろ楽しいお話ができて、

私にとっては楽しみな行事の1つです。

先日、後輩に個人懇談のポイントを聞かれました。

私「そうだな~。笑顔になって帰っていただくことかな。」

後輩「えっ、じゃあ、いけなかったところは話をしないのですか?」

私「するよ。ほめるばかりでは、担任としての信頼を失うよ。

  ただ、いけなかったところばかり話ても聞いてもらいえないよ。

  いけなかったところ、というよりも、「改善点」として、アドバイスを

  きちんと入れながら話をするんだよ。」

後輩「なるほど」

私「最初に頑張っていたところ、そして改善点、そしてまたよかったところ。」

後輩「順番があるのですね。」

そういう話をしました。

教師自身、自分のことに置き換えればよく分かると思います。

あまりに、よくないことばかり言われたら、腹を立ててしまうでしょう。

保護者の方々も同じではないでしょうか。

よく、「○年の時の担任の先生に、~(少しひどいこと)と言われたのですが・・・。今はどうですか?」

と聞かれます。

このようなことを聞くと、悲しくなります。

確かにその通りのこともありますが、伝え方があるだろうと。

教師があまりにいい気になっている証拠です。

教師が困っているのなら、まず、子どもの様子をきちんと見て、

教師の指導法を変えるべきです。

保護者に伝えるのは、それからです。

成果が出たことでもよいし、今取り組んでいることでもよいのです。

教師から一方的に、「ここがよくない」と指摘され、何も手立てがないのでは、

信頼もなくなります。

私は、2学期の個人懇談は、保護者の方にちょっと早いクリスマスプレゼントを

差しあげるつもりで話をしています。

改善点も伝えますが、解決法も伝える。一緒に頑張っていくことが大切なのです。

これは、子どもたちへの接し方にしても同じです。

個人懇談は、教師がえらそうにする場ではありません。

保護者の方は学校へ来るだけでもドキドキされているし、

個人懇談は、何を言われるのだろうと心臓バクバクです。

教師からの思いやりの気持ちがあれば、お互い楽しい気持ちになれますね。

今回の個人懇談も楽しく無事に終わりました。

昨年受け持った子どもたちの保護者の皆様も、教室をのぞいてくださいます。

ありがたいことです。

それでは、

よいお年を!!

松森 靖行(まつもり やすゆき)

大阪府公立小学校教諭
休日には全国の教員セミナーに講師・受講者として参加、仲間と切磋琢磨しています。2014年度は大阪府の教員となり、若手教員研修を担当。若手の皆さんと一緒に学び直しをしています。

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