みなさんこにちは。
だんだん寒くなってきました。
みなさん、お体には十分注意してくださいね。
さて、今回は教師から児童、生徒への「思いやり」についてです。
児童生徒間の思いやり、お客様への思いやりとは少し違ったものになってしまいます。
つまり、教師からの「思いやり」は「配慮」となるわけです。
学級にはいろいろな子がいます。
かまってほしい子、自分からくる子、あまり来ない子、関わるのを嫌がる子
特に小学校高学年や中学校には、関わるのを嫌がる子も少なからずクラスに数人はいるのではないでしょうか。
教師はよかれと思い、いろいろな手立てや言葉かけをその子にします。
しかし、子どもはだんだんと鬱陶しくなる。
そんな経験はないでしょうか。
もちろん、私にもありますし、現在もあります。
教師はおせっかいです。
「あれもしなさい」
「ここを直しなさい」
と子どもたちに言います。
きちんと注意をすることこそが教師である。
その通りです。
私もそうだと思っています。
しかし、全員が全員、そうではないのです。
6年生を担任することが多かった経験上、そういう結論になりました。
細かく言い過ぎでもよくないなと思いました。
言うばかりでなく、任せる。
個人に言うのではなく、全体への語りでその子に気付かせる。
その子にばかり気をとられるのではなく、学級のその他の子のレベルを上げる。
そして、適度な距離をとる。
適度な距離・・それが大切なのだと思いました。
全員に声を掛ける。
これは、当たり前の教育技術だと思いますが、会う度に毎回、声を掛けられることが苦痛の子もいることも知っておくことが必要だと思います。
「思いやり」という名の教師の指導。
子どもたちにとっては迷惑なのかもしれません。
「配慮」という指導が大切です。
いつも見守っていて、いざという時にはビシッと指導を入れる。
これが大切なのだと思います。
楽しみながら鍛えるには、笑いが欠かせません。
毎年、数人、大人びた子はなかなか笑いません。
へこむこともありますが、そういうものだと思うことが必要です。
まずは、その子に気を取られるのではなく、クラスの雰囲気をよくすることが大切ですね。
私も日々、児童理解に苦しんでいます。
共にがんばりましょう。
それでは。

松森 靖行(まつもり やすゆき)
大阪府公立小学校教諭
休日には全国の教員セミナーに講師・受講者として参加、仲間と切磋琢磨しています。2014年度は大阪府の教員となり、若手教員研修を担当。若手の皆さんと一緒に学び直しをしています。
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