2013.08.29
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北欧からの報告 ~改めて感じた日本のよさ~

群馬県藤岡市立鬼石小学校 教諭 大谷 雅昭

 この夏、北欧4カ国(ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、デンマーク)を巡ってきました。前回はノルウェーの教育の話を中心に紹介しましたが、今回は4カ国を訪れて感じた日本のよさをお知らせします。

 北欧までの移動には、初めて外国の大手の航空会社を利用しました。客室乗務員の方とは英語でのやりとりになりました。それは仕方のないことですが、客室乗務員さんの次のようなことが気になりました。
 ・ある方は、笑顔がほとんどありませんでした。
 ・ある方は、足音を立てながら機内を歩行していました。
 ・ある方は、給仕の際、私の足を踏んだのですが、何も言いませんでした。
 ・客室乗務員の方は、通路ですれ違うときに、会釈をしませんでした。

 これまで、何回も日本の航空会社を利用して、飛行機に乗りましたが、上記のようなことはありませんでした。それぞれの国の文化と言えば、それまででしょうが、日本人としての私は、大いに気になりました。

 北欧に着いて感じたことは、空気がきれいということでした。そして、風景は日本とは明らかに異なりますが、それがまたよさとして感じられました。北欧風の建築物や石畳の道路なども違和感を感じませんでした。また、短い夏を楽しむために、あちこち(公園や道ばたなど)で日光浴をしている大勢の人々にも慣れてきました。

 ただ、どうしても納得できないことがありました。

 それは、路上喫煙です。たばこは屋内では一切吸えないようなので、みんな外で吸っています。オープンテラスのような所だけでなく、歩きながら吸っているのです。それは仕方がないと思うようにしましたが、吸い殻のポイ捨ては気になりました。これは、どの国にも共通していました。道路に吸い殻が結構落ちているのです。ファーストフードの包み紙なども含めて、ゴミが多いのも気になりました。風景はきれいなのに、道路が汚いのはがっかりでした。ただ、レジ袋が有料で、エコバッグが当たり前なので、レジ袋のゴミはなかったです。時々、道路清掃車が走り回っているのを見かけましたが、これも気になりました。

 トイレやお風呂でも気になることがありました。トイレは男女とも便器が設置位置が高く、使いづらかったということです。外国でも、子どもは小さいわけですから、もう少し低い位置にしてもよいのではないかと思いました。

 お風呂は、入浴の仕方が日本と外国では違うわけですが、やはり気になるところがありました。それは、浴槽脇にある水はね防止の仕切りのことです。日本では、カーテンが端から端までついていることが多く、シャワーを気にせず使えます。北欧では、どこでも浴槽の三分の一から三分の二ぐらいまでしかないのです。かなり気を遣っても、足ふきマットを敷いた所を濡らしてしまいました。どう使えばよいのか、悩みました。

 トイレやお風呂は、ある意味でくつろぐところですが、なかなか落ち着けないところとなりました。

 トイレと言えば、北欧のトイレはほとんどが有料でした。日本では、公園はもちろん、駅やデパートなどのトイレは無料で、いつでも誰でも入れるのが当たり前です。その感覚では大変な事になることが分かりました。公園やデパートではコイン式が多く、小銭を持っていないと利用できないのです。駅などのトイレでは、受付のようなものがあって、小銭がなくてもおつりがもらえるようになっていました。トイレ利用にお金を払う文化がないので、すごく違和感を感じました。

 また、日本では当たり前に、どこにでもある自動販売機は、北欧にはほとんどありませんでした。水は水道水が飲めるのですが、持ち歩き用にペットボトル飲料を携帯するようにしました。ホテルでは売っていなかったので、街を歩き、コンビニかスーパーを探して買いました。それが高いのです。消費税が25%前後、所得税が30%ですから、仕方ないのですが、500mlの水が安くても日本円で500円前後なのです。日本では安売りスーパーでは、ワンコイン(100円)でおつりがくるのにと思いました。お土産でも日本の100円ショップで売っているようなペンが、500円以上だったりと、物価が高いと感じました。

 日本人として生まれ育って半世紀ですから、日本の文化や習慣が染みついているのは当たり前です。ですが、地球人として、常に自らの見聞を広めたいと思っています。

 今回、北欧で感じたことは、一言で言うと「新鮮」ということです。そこで、見聞き・体験したことのすべてを肯定しながらも、日本のよさを再認識した旅になりました。

 帰国して、しばらくは「ご飯と納豆、豆腐でいいや。」でした。やはり、自分は日本人だなと実感しました。

大谷 雅昭(おおたに まさあき)

群馬県藤岡市立鬼石小学校 教諭
子どもと子どもたち、つまり個と集団を相乗効果で育てる独自の「まるごと教育」を進化させると共に、「教育の高速化運動」を推進しています。子ども自身が成長を実感し、自ら伸びていく様子もつれづれに綴っていきます。

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