2013.08.15
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何のために「学力」をつけるのか?

大阪府公立小学校教諭 松森 靖行

みなさんこんにちは。

夏休み真っ最中ですね。

お盆で帰省されている方も多いと思います。

ゆっくり過ごされ、2学期からの英気を養いましょう。

さて、「思いやりシリーズ」。

今回は、何のために「学力」をつけるのか。というお話です。

簡単な話は、「思いやりシリーズ」の最初の方に述べていたと思います。

今回は、少し詳しく・・・。

簡単に言うと、「学力がつけば、態度が変わる」ということです。

よく、学習態度や生活態度が悪いから、学力が低いと言われています。

全国学力学習状況調査でもそう言われています。それも大切なことだと思います。

しかし、学習態度や生活態度を変えるのは、相当な努力を要します。

私は、それだけ変えるのは不可能に近いのではないかと思っています。

なぜなら、学習態度や生活態度ができていない子は、勉強が楽しくないと思っている

からです。

だとしたら、「学力」からアプローチをするのです。学力を付けて、テストの点や成績を上げ

るのです。そうすれば、自然と勉強に向かうようになります。

ただし、少しずつですが。

「教師なら100点を取らせる指導をするべき」

「市販のテストで学級平均90点以上を目指す」

私の尊敬する東京の杉渕先生

山口の福山先生の言葉です。

その通りだと思います

私のクラスは、市販のテストや漢字のテストで毎回、平均点90点は越せるように

なってきていますが、まだまだ不安定です。

以前、特集していた「楽しみながら鍛える」をいろいろな場面で交えながら、

しっかりとした楽しい授業をしていきます。これで、興味を持たせるのです。

もちろん、授業だけでは、学力は伸びません。

宿題のやり方の指導や、楽しいオリジナルプリントの作成、個々への指導を

繰り返し繰り返し丁寧にしていきます。

そうしていると、学力が少しずつついていきます。

そして、テストの点が上がります。

「テストの点で、みんなを評価しないよ。」という先生がいます。

それはそれで正しいですが・・・。

テストの点は大切でしょう。

子どもたちも保護者の皆様もテストの点で担任を評価していますから。

毎日のしっかりとした授業や子どもたちへのフォローが大切です。

つまり、「授業づくりで、学級作り、生活習慣づくり」なのです。

学力が付けば、心も落ち着き、余裕が出てきます。

他の人への思いやりが出来やすくなるわけですね。

日々の授業をもっともっと大切にしていきましょう。

それでは。

松森 靖行(まつもり やすゆき)

大阪府公立小学校教諭
休日には全国の教員セミナーに講師・受講者として参加、仲間と切磋琢磨しています。2014年度は大阪府の教員となり、若手教員研修を担当。若手の皆さんと一緒に学び直しをしています。

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