みなさん、こんにちは。
3学期制の学校は、成績処理に追われているのではないでしょうか?
この時期、成績をつけるための学習にしてしまいがちですが、すでに、2学期への序章がスタートしています。2学期を見据えた、3学期を見据えた授業や学級経営がこの時期にもできたらいいですね。
さて、「思いやり」シリーズ。今回は、育てるチャンスを見逃さないという話です。
私が勤務している市で毎月1回第1水曜日の夜6時から夜8時まで若手教員パワーアップセミナーが開催されています。私も少し協力させていただいています。先日も開催され、幅広い見識をお持ちの南恵介先生が登壇されました。その時に、教師の「立ち位置」の話をされました。ちょうど、この記事の内容と同じだったので、より確信がもてました。
前回までに、お話した、子どもたちへの「思いやり」を考える「言葉かけ」は、きちと子どもたちを見ていないとできません。
私は、子どもたちと共に過ごす限り、子どもたちに背を向けるべきではないと考えています。板書をする時や作業をする時に、背を向けることがありますが、視線はしっかりと子どもたちへ注がれています。子どもたちにいろいろ任せる時もそうです。
常に、子どもたちに視線を注ぎ、指導できるチャンスを逃さないようにします。
机間指導をしている時に、同じ子につきっきりで、他の子に背を向けて指導をしている姿を目にします。そうなると、他の子の指導のチャンスを見逃すことになります。
掃除も同じです。一緒に掃除をしていると、いろいろ指導をするチャンスが巡ってきます。掃除時間に、ノートをチェックしていては、そういうチャンスには出会いません。
授業中、板書をしている時に、背中から子どもたちの気配を感じることができているでしょうか? 難しいと思われがちですが、意識して板書をしていれば、できるようになります。板書でも、子どもたちの気配を感じやすい、子どもたちに視線を送りやすい「立ち位置」があるはずです。
全校集会の時、作業をさせている時、どこに立たれていますか?
立ち位置を変えることによって、子どもたちの動きが変わることがよくあります。
自分なりの立ち位置を探してみてくださいね・
それでは。

松森 靖行(まつもり やすゆき)
大阪府公立小学校教諭
休日には全国の教員セミナーに講師・受講者として参加、仲間と切磋琢磨しています。2014年度は大阪府の教員となり、若手教員研修を担当。若手の皆さんと一緒に学び直しをしています。
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