2013.06.21
  • twitter
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

「思いやり」を「考える」言葉かけを

大阪府公立小学校教諭 松森 靖行

みなさん、こんにちは!!

本格的に暑くなってきましたね。体調はいかがでしょうか?

 私は数年ぶりの体育主任復活!!おまけに、地区の体育主任理事長というおまけつきで、学校のことだけでなく、地区の学校のことにも取り組んでいます。忙しいですが、これも修行です。楽しみながらがんばっています。

 さて、今回は、「思いやり」を「考える」というお話です。

 先生が子どもたちによく言う言葉に、「考えなさい」という言葉があります。教科の内容でも、「思考力」がそれに入るでしょう。そして、決まって「考える力がない」「なかなか考えてくれない」という言葉も聞かれます。

 でも、それが普通です。

 考えているのだけれど、どう考えたらいいのか分からないし、考えていたとしても、自分の考えに自信がもてないのです。それが正しいかどうか、分からないのです。

 何をどのように考えればよいのか、「基準」がないのです。

 その「基準」になるものが、「思いやり」であると私は考えています。

 例えば、体育館での全校集会の後、6年生は全校の最後に退場します。ただ座っているのでは、成長はありません。戸を閉めたり、イスを片付けたり、放送機器を片付けたり・・・という子どもたちの姿を、教師は想像しておくべきです。しかも、教師がや○○をやりなさいと具体的に言わなくても、できるように育てたいものです。

 そのように育てる言葉かけが、「周りの人のためになることを探してしてみよう。」です。

 具体的に○○をしなさい!!と言った方が、はるかに早いし、時間も無駄にはなりません。しかし、一年間、そのような言葉かけをされていると、子どもたちは成長しません。

 「周りを見て、しなければいけないことをしましょう。」「周りの人のためになるようなことをしてみよう。」と言葉をかけられた子どもたちの方が、一年後、自分で「考える」子に成長するのです。

 教師の考えの押し付け・・・・実は、毎日行われていることです。私も注意していないとしてしまっています。しなければいけない時もあります。教え込みが必要な時もあります。しかし、言葉かけをする時、子どもたちの思考をうばっていないか、ちょっと考えてみる癖をつけることで、押し付け的な言葉かけは激減できます。

 最初から、なかなか考える子は出てきません。時間がかかります。今の私のクラスもやっとです。クラスによっては、12月ごろ考えて動けるようになるときもあります。

 繰り返し、繰り返し、徹底的に「思いやり」を「考える」のです。

 それでは。

松森 靖行(まつもり やすゆき)

大阪府公立小学校教諭
休日には全国の教員セミナーに講師・受講者として参加、仲間と切磋琢磨しています。2014年度は大阪府の教員となり、若手教員研修を担当。若手の皆さんと一緒に学び直しをしています。

同じテーマの執筆者
  • 松井 恵子

    兵庫県公立小学校勤務

  • 鈴木 邦明

    帝京平成大学現代ライフ学部児童学科 講師

  • 荒畑 美貴子

    特定非営利活動法人TISEC 理事

  • 藤田 孝介

    横浜市立入船小学校 教諭

  • 川村幸久

    大阪市立堀江小学校 主幹教諭
    (大阪教育大学大学院 教育学研究科 保健体育 修士課程 2年)

  • 山本 裕貴

    木更津市立鎌足小学校

ご意見・ご要望、お待ちしています!

この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)

pagetop