2013.05.16
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「揃える」ことで思いやりを育てる

大阪府公立小学校教諭 松森 靖行

みなさんこんにちは。新しい学年、いかがお過ごしでしょうしょうか?

学校によっては運動会の練習で忙しいことと思います。

行事に追われるとは思いますが、子どもたちの気持ちを大切にしながら

日々の学校生活を充実したものにしていきましょう。

さて、「思いやり」の育成について、今回から具体的に紹介していきます。

今回は、「揃える」ことを意識させる実践です。

くつを揃えなさい、服を揃えなさい、とよく指導をしますが、

その意図は何でしょう?

そして、学校生活のどのような場において揃える指導をしようと考えているのでしょうか?

おそらく、両方答えられる先生はあまりいらっしゃらないでしょう。

あまり深く考えずに、「揃えましょう」と言っているのです。

これから述べるのは、私の考えなので、あまり参考にはならないかもしれません。

まず、「揃える」指導の意図ですが、

揃えるという漢字を見てみると、

「てへん」と「前」に分かれています。

てへんは心も表しますので、心を前向きにという意味になります。

つまり、揃えることで、心が前向きになるということです。

揃えた方も、揃えられた方も気持ちが整理でき、前向きになれます。

人間前向きになると思いやりの心も出てきます。

揃えるとは、自分や他人への思いやりの気持ちを育てる動作なのです。

そして、どのような場において、揃える指導をするのか。

下駄箱、トイレのくつ、道具箱、ロッカー、椅子などがありますが、

配布物、先生への提出物については指導をしているのでしょうか?

子どもたちが、ノートを配る時、友達の机の左上に、きちんと揃えて置きます。

自分の机の上に、乱雑に置かれたノート類を見るよりは、きちんと整理して置かれたノート

類を見る方が、気持ちよいはずです。

自分もそうしようと思います。職員室でも、私も実践しています。

いらっしゃらない先生の机の上のプリント類、自分が配る時に、きちんと整えておきます。

思いやりは、揃えるという行動によって生まれ、また、思いやりの気持ちをもてば、揃える

という行動ができるはずなのです。

みなさんも、揃える場面も考えてみてくださいね。

おもしろいですよ!!

 

では、また。

松森 靖行(まつもり やすゆき)

大阪府公立小学校教諭
休日には全国の教員セミナーに講師・受講者として参加、仲間と切磋琢磨しています。2014年度は大阪府の教員となり、若手教員研修を担当。若手の皆さんと一緒に学び直しをしています。

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