みなさん、こんにちは。いよいよ平成24年度も終わります。春休みは25年度の準備に忙しいとは思いますが、少しは休養をとり、英気を養えたらと、お互いに思います。
さて、新しい年度を迎えるにあたり、どのような学年、専科、分掌でもきちんと戦略を立てることが必要です。
3月にどのような子ども達の姿を期待するのか、そして、そこに至るまでに、どのような指導をすればよいのか、細かな戦略を立てます。
私の場合は、ノートを1冊用意し、そこに書いていきます。全ての仕事内容を統一して、1冊にまとめています。私は、その方が効率がよいのです。
厳密に言えば、3冊です。
・学校を中心にしたスケジュール帳(指導計画 児童の情報 反省など)
・何でもノート(授業計画 考えていること セミナーで学んだことなど)
・個人のスケジュール帳(講師の仕事 受講セミナー予定 原稿など締め切り予定など)
このへんは、自分にあったものを見つけていくのがベストかと思います。
何でもノートに、期待する児童像をとにかく書いていきます。ひとしきり書いたら、グルーピングをしていきます。最初は、バラバラに思えるかもしれませんが、次第に共通点が見つかってきます。私の場合は、結局・・・
仲間 全力 礼儀 の3つを大切にした学級経営 授業経営になります。そして、その3つの集大成、行き着く先は、「思いやり」の育成です。
これに気が付くのに、13年かかりましたが・・・・・。学校教育は、すべて「思いやり」の育成で説明ができるのです。
さあ、ここからが、本番です。始業式の日から、1週間、1ヶ月。具体的な戦略を考えます。○日の○時間目に○○をする、あまれば、○○もする。グループに分ける。分け方は△△で・・。というように具体的に考えます。その方が慌てなくてすみます。その内容は、縦糸、横糸をどのように張り巡らせるのかをよく考えていきます。縦糸、横糸については、このエッセイのバックナンバーをご覧ください。
一番手軽に出来る方法として、「教師の話」があります。おもしろい話や道徳的な話・・・。学年の最初のころだから、より集中して聞けると思います。教師の話には、縦糸、横糸を同時に張れるよさがあります。
どのような話をするか、事前に考えて、画用紙に書いて黒板に貼っておきます。こうすれば、教師も忘れないし、隙間時間にも、すぐに活用できます。子どもたちからリクエストもあります。この実践は、私の師匠である横浜の野中信行先生の御実践です。
例えば、このような・・・。
(1)先生の○年生時代。
(2)走りながらこわれる自転車
(3)けんかのすすめ
(4)う○こまみれになった
(5)先生の好きなもの
(6)どうして勉強するのか
(7)先生のこわいもの
(8)超こわい話
(9)先生の全国にいる友達の話
(10)○○ゲーム
(11)先生コンサート
繰り返し使えるものもありますが、一番人気は(4)ですね!!
この一年間、私のエッセイを読んでいただき、感謝しております。つたない実践ですが、少しでもお役に立てたのなら幸いです。25年度も連載してまいります。
楽しみながら鍛える・・・はこれで終了します。次回からは、「思いやりを育てる」シリーズで連載して参ります。教師ホスト論など、魅力的な話で展開していこうと思います。
それでは・・・。

松森 靖行(まつもり やすゆき)
大阪府公立小学校教諭
休日には全国の教員セミナーに講師・受講者として参加、仲間と切磋琢磨しています。2014年度は大阪府の教員となり、若手教員研修を担当。若手の皆さんと一緒に学び直しをしています。
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