2013.03.20
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続・最終号にはこんな通信を!

米子市立福米東小学校 教諭 西村 健吾

  

 

「”一期一会” 同じ世に存在し,砂粒ほどの人間がいる中,
この場所でこうして出会えたことは,奇跡のようなもの。」(作者不詳)
 

 1年半にわたって綴ってまいりました私の「教育つれづれ日誌」も,一つの節目を迎えようとしています。

  

3-4.節目にはこんな通信を(最終号編) 

 「教育つれづれ日誌」レギュラー執筆者としての最後の日誌では,まさに,学級通信最終号の一例をご紹介いたします。 

 通信の概略は,「1年間の教育活動や子ども達の成長を振り返りながら,改めて最後に教師自身の教育方針を語る」というものです。そこには,『「子ども達を鍛えて伸ばす」という,私の確固たる教育理念』と,『子ども達自身のがんばりによって成長してきた事実』,『担任の力不足で子ども達を伸ばしきれなかったことに対するお詫び』,そして,『そんな担任を支えてくださったことへの感謝の気持ち』も添えています。

 

 今から6年前に綴った,学級通信最終号です。拙文につき甚だ恐縮ですが,ご覧ください。

    

実例28.1年間ありがとうございました 

 

 いよいよ明日,あっという間に過ぎ去った5年生としての1年間が終わろうとしています。保護者の皆様には,1年間大変お世話になりました。

 

 

 平成19年3月13日(火)。第35回卒業証書授与式に向けた練習初日での5年生の姿を目にしながら,ふと1年前の4年生の子どもたちの姿を思い出しました。その時の子どもたちのあどけない姿は今も心に焼き付いています。「できればビデオでも撮っておけばよかったなぁ。」なんて,今,笑って子どもたちに話します。

 そのあどけなかった4年生の子どもたちは,日々の学習はもちろん,プール掃除,大山登山,水泳や陸上練習,組立体操,学習発表会,人権学習,6年生ありがとう集会…等々,数々の困難や壁を「自分に勝つ」強い心で乗り越えて,立派な5年生となり,今,最高学年という檜舞台を目の前に,胸躍らせるまで成長されました。

 

 

 この1年間、,次の2点のことについては特に意識しながら大切なお子さんをお預かりしてきました。

 
(1) 一時間に一回は教室に笑いがあふれ,学ぶこと,通うことが楽しい学校・学級にすること。
(2) 子どもたちの潜在能力を最大限引き出し,伸ばすこと。
 

 一言で言えば,「楽しい」と「伸びる」の両立。教師側の視点で言えば,「楽しさを味わわせること」と「鍛えて伸ばすこと」といったところでしょうか。 

 (1)については,子どもたちの日々の様子を見たり,保護者の方のお声を聞いたりする中で,ある程度達成できているのではないかと思っています。しかし,(2)については甚だ自信がありません。

 

 

「教師とは学力も心も子どもを伸ばしてなんぼ。保護者はもちろん,子どもたち自身もそれを期待している。」

 正式に教師となった7年前,先輩の先生から言われてから,ずっとずっとそのことだけは意識し続け,時には褒め,時には厳しく叱り,そのための指導技術も磨いてきたつもりです。でも,いつも思うことは,「本当にその子の力を引き出せてやれたのかどうか?伸ばせてやれたのかどうか?」です。「がんばりを見逃していた…」「もっと見ていれば…」「もっと伸ばすことができなかったか…」「あそこでこんな言葉をかけていれば…」なんて後悔をいつもしています。先日,お子さん一人一人の「通知票」に筆を入れながら,またいつもと同じ後悔をしてしまいました。子ども達や保護者の皆様にはお詫びの言葉もありません。本当に申し訳ありません…。

 

 しかし,そんな担任の力不足を,子どもたちは本当によくカバーし,心を高め,知識を高め,技術を高め,さらに伸びようと一生懸命がんばってきました。子どもたちには感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

 また,「自分の未熟な腕を,少しでもご家庭で補っていただきたい。」という一心で、この学級通信も,二度とないくらいに号を重ねてきました。いつもいつも細かい字で,ここでもお詫びせねばなりませんが,またお時間があるときにでも,読み返していただけたなら幸いです。

 

 この1年,保護者の皆様には,いつも温かいご支援・ご理解をいただきました。なにより,連絡帳のお言葉も含め,いつも温かいお声をかけていただきまして,本当に感謝いたしております。その度に,「もっともっとよい仕事をせねば」と力が沸き上がりました。またのご縁があることを切に願いつつ,今年度の幕を閉じたいと思っております。1年間ありがとうございました。

  

 

 

 執筆開始から1年半…。本当にあっという間でした。拙記事にも関わらず,1年半のご愛読に,大変感謝しております。ありがとうございました。

 また,編集長の宝子山真紀様には,記事に関する温かいご感想やアドバイスをいただくなど,大変お世話になりました。何より,楽しいやり取りを通して,いつもエネルギーをいただき,大変充実した日々を過ごさせていただきました。この場を借りてお礼申し上げます。

 

  

 さて,このような貴重な情報発信の機会をいただいたおかげで,今や,日本全国の実践家の先生方と交流させていただくご縁にも恵まれるようになりました。私のような未熟者が,講座の依頼やら,教育雑誌の原稿依頼を頂戴する機会も増えました。本当,1年半前には想像だにしなかった?ことです。 

 そして,ついにこの夏には,全国の名だたる先生方とともに,共著を発刊する運びとなりました。現在,学期末・年度末業務の傍らで,執筆活動に追われる大変忙しい日々を過ごしております。発刊の暁には,詳細についてまたご報告並びに宣伝をさせていただきたいと思います。その折には,是非とも書店やら,amazon.co.jpやらで,お買い求めいただくと,大変喜びます(笑)。

 

 

 今後…ですが,諸々のことが一段落しましたら(そんな日がやって来るとは到底思えませんが…),イレギュラー執筆者として,このサイトにも再びお邪魔させていただこうと思っています。これまで以上に,時機をとらえた記事をご提供できればと思っておりますが,なにせ,「縛り」(原稿〆切り日)がないと全く腰の上がらない私…です…。一体いつのことになるのやら…です…。しかし,決して怠けているわけではございませんので…。もしなかなか顔を出さないようであれば,日本の片田舎の小学校で,パタパタと忙しく動いている…とご想像くださいませ。

 

 尚,私の近況等につきましては,下記ブログに綴っております。学級通信の実物等も時折アップしていますが,教育論だけでなく,我が愚息の水泳応援記,子育て日記等のくだらない内容もあり,誠にお恥ずかしい限りなのですが,お暇な時にでもお立ち寄りいただくと,大変喜びます。

ブログ「豆腐のような教師になろう!」

 

 また,Facebookでも 近況をアップしております。(こちらこそ,くだらない内容ばかりで恐縮ですが…。)「教育つれづれ日誌で見ました。」と一言添えてさえいただければ,よほどの場合を除き,おそらく承認させていただきますので,交流のほど,よろしくお願いできればと思います。

 

 

 1年半のご愛読に,ただただ,感謝,感謝です。ありがとうございました。 

西村 健吾(にしむら けんご)

米子市立福米東小学校 教諭
「豆腐のような通信を!(1.マメで 2.四角く 3.やわらかく 4.面白く)」をモットーに、学級経営に果たす通信の役割を見直し、日夜創意工夫に励んでいます。一つの実践提供になれば…。

同じテーマの執筆者
  • 川村幸久

    大阪市立堀江小学校 主幹教諭
    (大阪教育大学大学院 教育学研究科 保健体育 修士課程 2年)

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