2012.12.18
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担任となる!

群馬県藤岡市立鬼石小学校 教諭 大谷 雅昭

  

 今年度は異動があり、学校も主な職務(理科専科)も初めてでしたが、年度の半ばを過ぎる頃には、一通りのことが分かり、できるようになったつもりでいました。特に、理科専科として、久しぶりにまじめに教材分析をして、子どもの実態に合わせ、理科に対して自ら意欲が持てるように心がけてきました。2学期を迎えてからは、いい流れが来ているように思っていたところ・・。

 校内事情により、11月1日より3年生の担任になることになりました。しかも、理科専科のまま・・つまり、理科専科と担任を兼務することになったのです。
 11月半ばに兼務の打診を受けた時、かつて、同じような経験したことを思い出しました。

 それは、ちょうど4年前の秋のことでした。その年、私は異動した小学校で算数専科をやっていました。4年生の1クラスを、校内事情で2つに分け、AクラスとBクラス(仮称)にすることになりました。一方を現担任が受け持ち、もう一方の元気のよい子どもを集めたクラスを私が担任となって持ちました。
 年度の途中で職務が大きく変わり、算数専科から担任となり、10月末に学級づくりを始めました。この時は、元々のクラスを2つに分けるという「かなり異常な状態」でしたが、(1)子どもと子どもたちを育てる、(2)年度末には元のクラスに戻していい状態にする、というミッションを持って、学級経営を行いました。
 幸い、音楽専科による音楽の授業以外は、すべて担任が授業を通して子どもと関わることができました。前述のミッション達成のための手だてを次々に投入することができ、子どもが目に見えて変容していく様子が分かりました。学習に興味が持てるようになった子、落ち着いて生活できるようになった子、友だちとの関わりの大切さを気付くことができるようになった子など、個々の課題を解決していく子どもたちがいました。
 3月中旬、1つのクラスに戻った後も、その育ちの中で、修了を迎えることができました。
 この経験は、私にとって2度とない貴重な体験だと思っていました。

 しかし、2度とないと思っていたことが、専科教員となった今年度、再びとは、予想だにしませんでした。ただ、今回は理科専科のままであることと、クラスがそのままであるということが、前回と違うところです。特に、前者の理科専科のまま、担任を兼務するということは有り得ないことです。通常は無理なことですが、校内事情ということで引き受けることにしました。

 兼務ですので、担任としての自学級の持ち時間が限られています。半分程度です。そんな中で、担任として学級経営していく難しさは、前回の比ではありません。様々な問題がある中で、どこを切り口にしていくか・・。
 結局、学級の在り方と居場所を感じる学級とするために、「係活動」に焦点を当てることにしました。
 それまでの子どもたちの様子を考えてみると、黒板を消すだけの黒板係や授業がある時しかやらない音楽係などがありました。また、自分の分が配られないと配り係のせいにする雰囲気がありました。
 そこで、係の意味と意義を教えました。詳細は、私の教育つれづれ日誌「学級の係で育てる」(2011年10月28日公開)をお読みください。
 子どもたちは、毎日、自分の係の仕事をするとともに、少しずつですが学級のためや友だちのためにアクションが起こせるようになってきました。したがって、学級らしさとまとまりがでてきて、大きなトラブルもなくなってきました。
 しかし、子どもの様子を半分程度しか見られない現状があります。本当の育ちになっているか、十分にみとれていません。

 12月2日の日曜参観の折に、授業を見てもらった上で、学級懇談会で保護者の協力をお願いしました。それは、「子どものよさを認める」ことです。授業の中で、子どもと子どもたちのよさを認める言動を見てもらい、そうした姿勢を保護者にもお願いしたのです。
 また、3年生の授業を担当する教師に、学級経営の方針を話し、授業づくりや生活指導などできるだけ歩調を合わせるようにお願いしました。
 限られた時間の中で、本来の学級の姿をして、居場所を感じ、自分の力を十分発揮できるようにしたいと考えています。
 かなり難しい担任業務ですが、「有り難いこと」ですので、出来る限りのチャレンジをしています。

 こうして、2学期の後半からは、担任として新鮮で斬新な毎日を送っています。

大谷 雅昭(おおたに まさあき)

群馬県藤岡市立鬼石小学校 教諭
子どもと子どもたち、つまり個と集団を相乗効果で育てる独自の「まるごと教育」を進化させると共に、「教育の高速化運動」を推進しています。子ども自身が成長を実感し、自ら伸びていく様子もつれづれに綴っていきます。

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