2012.12.06
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楽しみながら鍛える~体育編~

大阪府公立小学校教諭 松森 靖行

みなさんこんにちは。本格的に寒くなってきました。

どうか、風邪をひかれませんように・・。

さて、今回は体育編です。

ボール運動や陸上運動、寒い地方ではスキーもありますね。

では、そのような運動はどのように教材化されているのでしょうか?

身に付けさせたい運動能力を取り出して、1つだけ技能を特化し、授業を構成するという

授業スタイルがどこの学校でも見られるようになりました。

例えば、今、私のクラスはポートボールをしています。

ボールをパスしたり、ドリブルしたり、シュートしたり、そして、陣取りの要素も含まれています。

最終的にはそのようなゲームを行うのですが、最初の段階では、

「3ON3ポート」をしています。

3人1チームで、3人対3人でゲームを行います。

ルールは以下の通りです。

(1)パスのみでボールをつなぐ。

(2)フープの中のゴールマンにボールをパスできたら1点。(ゴールマンは、両チーム共通して1人です。)

(3)フリーコートで行う。

ここで、出てくる技能は、パスのみです。ドリブルが入ってしまうと、まだまだできない子が多いのです。

パスのみなので、陣取りつまり戦術の学習がしやすくなります。

ドリブルや制限コートは子どもたちの必要に応じて提供すればいいのです。

私のクラスの体育は、45分の中にいろいろな活動を組み合わせているユニットです。

杉渕鉄良先生の「ユニット授業」

古川光弘先生の「10分間パーツの授業」

などがそれです。先生方の実践を参考に、子どもたちに合わせて行っています。

45分の中

最初・・・体・心ほぐし

     例)おおげさじゃんけん

        勝ったらおおげさによろこぶ まけたらおおげさに悲しむ

     冬でもこれだけで汗をかきます。

中・・・マット運動 ブリッジなど4種

最後・・・3ON3ポート(2ゲーム 真ん中に詳しい指導あり)

子どもたちは、いつも汗だくで、ボーっとしている暇はありません。

体育の教材は、ポートボールならポートボール サッカーならサッカーとそのままでも十分できるでしょう。なぜなら、基本的に子どもたちは体育が好きだからです。適当にもさぼれるし・・・。

しかし、それでは、遊びの時間と一緒です。

身に付けさせたい技能や能力をよく考え、「こんなことしていいのかな???」と思える活動をぜひ、学習に組み込みましょう。

「こんなことしていいのかな??」がポイントです。

ボールをキャッチする時の距離感覚を養うために、大コーンの穴を空に向けてもち、友達が投げたボールを上手くコーンの穴に入れる「ソフトクリームをつくろう」という実践も行いました。これで実際に研究授業も行い、データもとり、子どもたちの伸びも確認できました。

「こんなことしていいのかな??」ぜひ、やってみてください。

付け加えですが、「こんなことしていいのかな??」を行うには、やはり、たくさん授業をみて、本を読んで、先生方とお話することが大切なのです。

お互いがんばりましょう!!

そうそう!!

1月に岡山で「まるごと松森講座」を1日行います。

後輩達が企画してくれました。

ぜひ、おいでください!!

 

それでは・・・。 

松森 靖行(まつもり やすゆき)

大阪府公立小学校教諭
休日には全国の教員セミナーに講師・受講者として参加、仲間と切磋琢磨しています。2014年度は大阪府の教員となり、若手教員研修を担当。若手の皆さんと一緒に学び直しをしています。

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