みなさんこんにちは。夏休みですね。そろそろ各地の水泳記録会も終わり、ちょっと一休みといったところでしょうか?教師は心も体も元気でありたいものですね。休める時は、しっかり休みましょう。
さて、いろいろと仕事をしながらも、2学期からの戦略を少しずつ考えています。具体的な手立てを考えているのですが、その中でも、「どの子をどう伸ばすか」ということが一番大切になります。「どの子をどう伸ばすか」を1人ずつ考えながら、それらを集結して、「このメンバーでどのようなクラスにするのか」というところを考えます。つまり、「こんなクラスにしたい」からのスタートではなく、「こんな子どもたちがいるから、この子たちにとって最高の状態である、○○な状態にしていこう」という「子どもたち」をスタートにしています。
しかし、担任のこんなクラスにしたいという思いはあります。そこに子どもたちの状態を近づけながら、でも、拒否反応を起こさないように・・というように、「子どもたちの状況」と「担任の思い」のすり寄せを行います。
これって、どの先生でもしていることです。していないと、たぶん崩壊しています。
今の子どもたちって、担任の熱い思いだけでは、ついてきません。
どのように、担任の思いを伝えるのか・・・。これがポイントになります。
ここでも、「楽しみながら鍛える」です。ほめ方、叱り方にも「楽しみながら鍛える」がポイントになります。
例えば・・・、集合に遅刻してきた子どもたちが数人いるとしましょう。みなさんならどうするでしょうか??? 校外学習などの場合です。
私なら・・・思い切り短く叱ります。叱り飛ばします。
これは、「教師が教師らしく」ということです。悪いものは悪いのです。
たいがいの子は叱られる理由は理解しています。もし、理解していなければ、後で納得いくまで説明します。
その後です。
次の集合の時、前の集合で叱った子どもたちを思い切りほめます。少々遅れていようがほめます。その場面でなかなかほめられないようなら、別の場面で思い切りほめます。
子どもとの信頼関係が築けない先生は、ここが足りないのです。
そして、ユーモアを交えてほめるのです。
「集合が速過ぎて先生見えなかったなぁ・・・!!」
「○○君!?(叱った子)○○君!?お~い!!いないの??
あっ!!もういたの!!すばやいなぁ!!」
という具合です。
ほめられるだけでも、ほっとする子どもたち、笑わせてしまえば、よりほっとします。
全体も和みます。
「楽しみながら鍛える」の「叱り方」ですが、「叱る」ことは楽しくありません。叱ることが楽しいのなら、先生をやめた方がいいでしょう。
私は、叱る時、いつも言葉につまります。手が震えます。足ががくがくします。それをグッとこらえて、子どもたちを叱ります。でも、「鍛える」には、必ず「叱る」が必要です。
確かに、あまり何度も大きな声を出すのはよくないでしょう。しかし、必要なときは、「叱る」のです。教師は教師らしくあれなのです。
よく、「先生は叱りません。みんなが自分でがんばる力を信じています。みんなならできます。」と言う先生がいます。
かなり危険です。
教師が指導することを放棄しているのです。
そのような指導は、かなり子どもたちと信頼関係が築けてからなのです。
悪けりゃとことん叱る、それが教師です。
そして、その後、「楽しみながらほめる」のです。
ユーモアを交えて、がんばった子のすごさをたたえるのです。
叱りっぱなしは、信頼関係を失います。
親子なら別かもしれませんが、教師は、叱りっぱなしは命取りです。
「1しかったら、10、いやそれ以上ほめまくろう」というのが私の考えです。
次回は、楽しみながら鍛える指導言を紹介します。
これは、すぐ使えて必見です!!
今回は、少々苦言があったと思います。
これはあくまで、私1人の考えですので、お気を悪くされませんように・・。
では、よい夏休みを!!

松森 靖行(まつもり やすゆき)
大阪府公立小学校教諭
休日には全国の教員セミナーに講師・受講者として参加、仲間と切磋琢磨しています。2014年度は大阪府の教員となり、若手教員研修を担当。若手の皆さんと一緒に学び直しをしています。
同じテーマの執筆者
ご意見・ご要望、お待ちしています!
この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)
「教育エッセイ」の最新記事
