2012.07.30
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学級通信で名言・至言の活用を!(実例編)

米子市立福米東小学校 教諭 西村 健吾

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 いよいよ夏休みに突入しました。夏休みが明けると運動会,学習発表会,校内の授業研究会(自分),対外的な研究発表会等々,乗り越えなければならない大きなイベントが目白押しです。長い休みを機に,周到に準備を進めていきたいものです。

 冒頭の通信は,運動会に向けたOFFICIAL GUIDE 通信です。種目説明や,子ども達の走順などを示した通信(左,中)と,「運動会OFFICIAL GUIDE BOOK」と称したパタパタ本の元(右)です。夏休み明け早々に運動会がある学校の先生方は,このような準備も休み中に行っていくと安心ですよね。(見にくくてごめんなさい。雰囲気だけ…。後の稿で「学級通信で特別図解を!【仮題】」として特集予定。)

 

9.名言・至言の活用

 さて,「夏休みモード突入!」ということで,本稿においても,夏休み中は,少し時機にとらわれず,実践事例をご紹介。

 今回は「名言・至言の活用」です。これまでも「教育つれづれ日誌」の中でいくつか活用事例を目にしていただいたと思います。が,改めてその事例と,ねらい,活用術を述べたいと思います。 

 

実例17.夏休みの家庭学習の心得

 いよいよ夏休み。本日,夏休み中の家庭学習の心得として,子ども達に次のような指導をいたしました。

 

(1) 夏休み中の自学は,一日 1ページは必ずやる。

(2) ノートには,「No.」,「メニュー」を書く。

(3) 「No.」は自学を続けた日数分増えていくが,一日休んだら,次の日はNo.1から再スタートする。 

(4) 「メニュー」はバランスを考えて。

 ・炭水化物…エネルギーを補給する=基礎・基本を身につけるための自学

   漢字スキル,漢字ノート,算数問題集,視写,意味調べ,自分で持っている問題集…など

 ・ビタミン…調子を整える=記憶を整理したり,弱点を補強したりするための自学

   ノートまとめ,テスト&プリント直し…など

 ・たんぱく質…新しい知識をつくる=習ったことを活用したり,発展を志向したりするための自学

   自作問題,大発見,新聞記事紹介,詩・作文創作,プチ自由研究…など

 ・デザート…プラス@=必ずしもやらなくてもよいが,やればやったで楽しく,ためになる自学

   読書紹介・感想文,説明書作り,マイブーム紹介,絵・マンガ・スケッチ…など  

 

 

(3)について…

 一日休んだら次の日はNo.1から再スタートというのは厳しい感じもしますが,それだけ「続ける力」を重視したいのです。マリナーズ(2012.7.17現在)の イチロー選手は次のように言っています。

 

「小さいことを積み重ねることが,とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。」

 

 一流の結果を残し続けているイチロー選手の言葉には重みがあります。突然結果が表れることはないのです。努力を継続することの大切さを,イチロー選手の言葉は教えてくれますね。

 

 また,次のように言っている人もいます。

 

『いかなる学習にとっても,大切なことは二点である。 

 第一は「ていねいさ」である。第二は「持続性」である。これ以外の条件は,例えば「頭が少々良い」というようなことは,どうでもいいことである。

 強いて言えば,他人の忠告を受け入れる「素直さ」があった方がいいが,上記の二条件を満たす子は,ほとんど「素直」であるからそれを入れることもない。

 これらを育てるためには,腰を据えてかかって数年は必要である。そして,小学校高学年は,ほとんど最後のチャンスである。

 努力の持続性は過去100日間の日記を書いた日数で表される。一日ぬいたら−1とし,手を抜いたとき,病気のときはー0.5とする。努力係数が90/100をこえれば極めて優秀であり,60/100を下れば要注意である。』

(向山洋一著「家庭教育の指針」明治図書)(一部改)

 

 

 6年2組のみなさん,夏休み中の家庭学習,しっかりがんばろう!

 

 

 要するに,名言・至言の言葉を借りて,子ども達や保護者に担任のメッセージを伝えるわけです。その最大のメリットは,担任が直接語るよりも,

「角が立たず,鼻につかず,説得力がある。」

ということです。家庭に教育的な啓発を行っていくことは,家庭教育力の低下が危惧される昨今,学校における重要な役割の一つとなってきています。一方では,様々な価値観を持つ親が現れ,なかなか教師の言葉が届きにくい時勢です。せっかくよかれと思って書いたことが,マイナスにとられてしまっては,学級経営上,かえって逆効果です。

 だからこそ,伝えたい内容によっては,あえて他人の言葉を借りて,間接的に担任の思いや指導方針を伝えます。親も子もよく知る著名な人の言葉,大きな成功を成し遂げた人の言葉ならば,さらに説得力が増すことでしょう。

 

 

 活用術,留意点等については,次稿にて…。

西村 健吾(にしむら けんご)

米子市立福米東小学校 教諭
「豆腐のような通信を!(1.マメで 2.四角く 3.やわらかく 4.面白く)」をモットーに、学級経営に果たす通信の役割を見直し、日夜創意工夫に励んでいます。一つの実践提供になれば…。

同じテーマの執筆者
  • 川村幸久

    大阪市立堀江小学校 主幹教諭
    (大阪教育大学大学院 教育学研究科 保健体育 修士課程 2年)

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