こんにちは!!
我が校は運動会の準備で大忙しです。岡山県は春に運動会をする学校が多くなりました。今年は、ダンスの指導をしているのですが、なかなか・・・・・。日々修行です。
さて、クラス開きから1ヶ月半たちました。みんさんのクラスの給食や掃除の時間の様子はどうですか?
教師になりたてのころ、恥ずかしながら「給食指導はしなくていい」と考えていました。実際、そう考えていた先輩も多かったのです。
しかし、その考えは甘いのです。クラスの様子は、給食の時間に出ます。
全てが出るといって過言ではないでしょう。
実際、私がクラスを崩壊させた時は、給食の時間は楽しくないものでした。
極論かもしれませんが、食べ物を前にすると、人間は本性が多少なりとも出ます。
「給食の時間を制すものは、学級の全ての時間を制す!!」と思っています。
それでは、松森学級ではどのように給食が進められているのか、紹介します。
1、4時間目の授業終了後、3分以内で給食を取りに行く準備をする。
時間を計測する子がいます。きちんと並んで給食室に取りに行きます。
私は、後ろからついていきます。
当番以外の子は机をふいたり、配膳台を出したりします。
2、教室から給食室まで遠いので、往復5分ぐらいかかります。給食の先生方に
ありがとうございます!!いただきます!!と全力であいさつをします。
3、当番が給食をもって教室に戻ると、すぐに当番以外の子が動き出します。座っている
子はいません。当番がお皿やお椀についだ給食を配膳する子、牛乳を配膳する子、お
盆を配る子、漏れがないか確認する子。全員で準備をします。お盆を使って、一度に4
つのお皿を配膳する子もいます。
4、そしていただきます。ここまで最初から(1から)15分かかりません。速い時で10分で
す。
5、いただきますが終わったら、まず減らしたい子が減らしにきます。もちろん、私がチェッ
クをします。そして、増やしたい子が増やしにきます。
6、楽しく会食です。万が一残す場合も私がチェック。
7、丁寧に食器などを返します。給食室にもっていきます。
3がポイントです。サボる子を0にしないといけません。おそらく、ほとんどの学校が、順番に並んで給食を取るセルフサービス方式だと思います。それだと、遅いのです。またしない子も出てきます。子どもの自主性もありません。
しかし、給食でも自主性を育てるのです。3のような、レストラン方式にすると、速く全員が何をしようか考えながらできます。
なかなか悩むのが5,6です。昨年度のクラスは6年生でもあったのですが、1年間、残菜は0でした。
今年は、なかなかむずかしいですが、最初に比べると残す量がかなり減ってきました。ほとんどありません。が・・・0ではないです。
減らすのですが、それでも食べることができないのです。3・4年生の時期は、自分の食べる量について、まだよく分かっていない時期だと思っています。減らして食べられると思っていても、いっぱいになって・・・はよくあります。「今度は、もう少し減らしてみようね。食べられない分はみんなで協力して食べて、無駄を減らそうね。」と話をします。
1~7まで、これもできるまで繰り返します。何度でも繰り返します。
松森学級も、まだまだな日がありますが・・・。
学校教育のどの時間でも自己教育力を育てることができたらいいですね。

松森 靖行(まつもり やすゆき)
大阪府公立小学校教諭
休日には全国の教員セミナーに講師・受講者として参加、仲間と切磋琢磨しています。2014年度は大阪府の教員となり、若手教員研修を担当。若手の皆さんと一緒に学び直しをしています。
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