新年度の始業式を前にした4月8日の日曜日に、四季の森ホワイトワールド尾瀬岩鞍に行ってきました。この日は、同スキー場の今シーズン最終営業日でした。
天気予報では、朝から晴天となり、絶好のスキー日和とのことでした。また、前日は季節はずれの降雪があり、当日は気持ちのよい春スキーができると信じ、8時過ぎにはゲレンデに立っていました。早速、岩鞍ゴンドラに乗り、意気揚々と1675mのゲレンデトップへ向かいました。
ところが、山頂では小雪が舞い、周囲の山々はかすみ、視界も悪いのです。滑り出してみると、30cm以上積もった春の新雪は重く、新雪の下のバーンは固く、板が滑らないのです(写真 左)。2800mほどのコースを一滑りするのにも悪戦苦闘といった感じで、スカッとした滑りが全くできないのです。思うような滑りができず、ストレスはたまるし、ここにいることに疑問まで感じる始末でした。それでも、コースや滑りを変えながら、今シーズン最後の岩鞍を楽しもうとしました。
そうして、11時を過ぎた頃でしょうか。ようやく雲がとれてきました。同時に、周囲の風景がはっきりと見えてきました。雪化粧した山々が春の日に照らされ、青空とともに、すばらしいコントラストです(写真 右)。
ゲレンデも滑られることにより、圧雪状態になってきました。西山のななかまどコースを、全力で思い切りとばすことができるようになりました。暖かさも加わり、ようやく本来の春スキーの状態になってきました。
13時過ぎまで、気持ちのいいスキーをして帰ってくることができました。
途中、ゴンドラからカモシカを発見するサプライズもあり、結果として楽しい一日とすることができました。
さて、翌日9日から新学期が始まりました。今年度、異動した新任校では、意に反して担任となれず、理科専科となってしまいました。例年、担任を前提とした自己研修課題をつくっています(4月6日公開のつれづれ日誌)ので、新年度早々から意気消沈していました。
しかし、前日8日のスキーのことを考えると、今年度を何か暗示しているようにも感じました。確かに、自分の予定外・想定外のスタートになったかもしれません。しかし、「苦あれば楽あり」「必ず日はまた昇る」などと言われるように、必ず、よい時がやってくるものだと信じることが大切ではないかと思い直しました。
私は、スキーで滑る爽快感の中で、教育戦術や新ネタなどを考えるようにしています。「快」の情動は、α波を発生することになり、最高のプラス思考が生まれるきっかけになるからです。
新年度が始まる前に考えていた「湧気を発揮したくなる新環境教育」という『まるごと教育2012』の戦略には、新たな戦術を投入せざるを得なくなくなりました。果たしてどんな手だてを投入していくのか、どんな新展開が待っているのか、楽しみです。
日々、子どもと子どもたちを伸ばすために、全力で、思い切りとばし、気持ちのいい時間を過ごせるように、布石を打ち、伏線としてつないでいくことを今は考えています。
大谷 雅昭(おおたに まさあき)
群馬県藤岡市立鬼石小学校 教諭
子どもと子どもたち、つまり個と集団を相乗効果で育てる独自の「まるごと教育」を進化させると共に、「教育の高速化運動」を推進しています。子ども自身が成長を実感し、自ら伸びていく様子もつれづれに綴っていきます。
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