ある、国道筋の飲食店が閉店した。
店主曰く、
「近くに牛丼屋さんや大型レストランが出来た」
「不況のあおりもあって、客が来なくなった」
・・・等々。
でも、理由はそれだけだろうか?
周りに新しいライバル店ができたとき、何か対策はしたのか。
料理やサービスの見直しなど、工夫できる余地はなかったのか。
何かがうまくいかなくなると、私たちはついついその原因(理由)を、「外部」に求めたがる。
でも、実際よく調べてみると、外部以上に「内部」に原因がある・・・ってことが、案外多い。
先日の改革プロジェクト会議の議論の中で、また塾訪問から戻った先生から、
本校を例に出して、偶然、そんな話を立て続けに聞いた。
「外部要因思考といってね。うまくいかない原因を外に求めている限り何も変えられませんよ」
「マーケットがあるかどうか、調べて確かめればいい」
「ニーズがなければ掘り起こせばいい」
これらは、『走る男になりなさい』(本田直之:著)の一節。
本校に何が足りないのか・・・
よもや冒頭の飲食店と同じことにはなるまいな。

安居 長敏(やすい ながとし)
滋賀学園中学高等学校 校長・学校法人滋賀学園 理事・法人本部事務局 総合企画部長
私立高校で20年間教員を務めた後、コミュニティFMを2局設立、同時にパソコンサポート事業を起業。再び学校現場に戻り、21世紀型教育のモデルとなる実践をダイナミックに推進中。
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