2011.11.11
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クリーン作戦から

群馬県藤岡市立鬼石小学校 教諭 大谷 雅昭

ゴミ拾い ゴミ拾い2

 本校では、毎年10月にクリーン作戦という地域清掃を行っています。いわゆる、地域のゴミ拾いで、多くの学校や子供会・育成会等が行っているものと同じです。特徴と言えば、校区の中学1年生が一緒に活動することです。

 担任する3年生の子どもたちにとって、クリーン作戦は3回目となります。ですから、今回は細かいことは言わず、前日に
「明日はクリーン作戦があるので、軍手とレジ袋を持ってきてください。」
としか言いませんでした。それは、子どもたちがどのように、どれだけ主体的に活動し、感じることができるのかを、活動後に書く感想から知りたいからです。つまり、この半年間の子どもたちの成長の度合いを確かめたかったのです。
 もちろん、「ただ、きれいになってよかった。」というだけでなく、その活動を通して「様々な気づきをして、自らの行動に生かしたい。」という感性や意欲、行動力につながる考えを持ってほしいと思っていました。
 果たして、子どもたちの感想はどうだったでしょうか。

Aくん:ぼくは、クリーン作せんをして、思ったより、ごみが多くてびっくりしたけど、クリーン作せんをして、すごくきれいになったと思います。なので、ぼくも、どこかでごみを見つけたら、拾おうと思います。

Bくん:今日、クリーン作戦をして、ごみはあまりないと思ったけど、ごみがはさまっていたり、かくれているごみがありました。そのごみに気づいたときにひろいましたが、ガラスなどもありました。中学校の人たちが来てくれて、もえるごみかもえないごみかが分かりました。自分でもごみをすてないようにしようと思いました。

 きれいにしようと思って探してみると、「意外にごみがあった」という気づきは大事だと思います。それは、次への行動への出発点になるからです。この気づきは、多くの子が書いていました。また同時に、「ポイすてはとてもやってはいけない事だとすごく思いました。」(Cさん)という思いも大切だと思っています。
 一方、「『ごみは持ち帰りましょう。』や『ごみはすててはけません。』など書いてあるのに、すてる人がいるとは信じられません。」(Dさん)という怒りの気持ちも大切にしたいと思いました。それは、次の行動への強い意志となるからです。

 具体的には、「どこかにでかけたら、たくさんひろおうと思いました。」(Eさん)、「これからも、地いきをきれいにして、町をきもちがいいようにきれいにしたいです。」(Fさん)の感想に代表されると思います。これもまた、多くの子どもたちが書いてくれました。しかし、『怒り』に近い気持ちがないと、書いただけで忘れてしまうものです。
 これから、いろいろな学校生活の場面で、気持ちが具体的な行動に移せるように支援していきたいと考えています。

 これは、今年度の学級経営方針の第一である「裏のねらいと表のねらいを持って、子どもと子どもたちを育てる」につながっているものです。 

大谷 雅昭(おおたに まさあき)

群馬県藤岡市立鬼石小学校 教諭
子どもと子どもたち、つまり個と集団を相乗効果で育てる独自の「まるごと教育」を進化させると共に、「教育の高速化運動」を推進しています。子ども自身が成長を実感し、自ら伸びていく様子もつれづれに綴っていきます。

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