みなさんは、『カロム(CAROM)』って知ってますか? ゲームの一種なんですが、日本ではわが町、彦根(滋賀県)にその本拠地があるんです。
カロムが生まれたのは、エジプトやエチオピアだといわれています。それが東へ、西へと伝わって、今や世界的な遊びになりました。ところが日本では、どういうわけか彦根周辺にしか残っていません。
ボクが初めてカロムに触れたのは、今から40年ほど前、ちょうど小学校の時でした。京都に住んでいるおじさんが日曜大工で作って、お盆の時に持ってきてくれたもので、その場でルールーを教えてもらいながら、みんなでワイワイ・ガヤガヤ楽しみました。近くの町で生まれ育ち、結婚して京都に住むようになったおじさんですが、あとで聞くと「昔の記憶を頼りに作ったんだよ」ということでした。
遊び方(ルール)は、木製のカロム盤のセンターサークルの上に、赤と緑のパック(玉)を交互に並べ、真ん中のスポットに、ジャックと呼ばれる大きな玉を置きます。4人のプレイヤーが、対角に座った人どうしペアを組み、順に時計回りにストライカーと呼ばれる玉を手ではじき、うまく自分の色のパックに当てて、四隅にある穴に入れていきます。ビリヤードのように、パックに番号をつけて順番に入れていったり、盤に障害物を置いたりして遊ぶこともあります。
今では、お店でカロム盤を買い求めることができるようになり、お正月などに炬燵を囲んで行うといったこともあるようです。
また毎年、彦根でカロム日本選手権大会も行われています。どうですか?みなさんも一度、チャレンジしてみませんか。
詳しいことは、「日本カロム協会」事務局(http://www.biwako.ne.jp/~carom/)までどうぞ。

安居 長敏(やすい ながとし)
滋賀学園中学高等学校 校長・学校法人滋賀学園 理事・法人本部事務局 総合企画部長
私立高校で20年間教員を務めた後、コミュニティFMを2局設立、同時にパソコンサポート事業を起業。再び学校現場に戻り、21世紀型教育のモデルとなる実践をダイナミックに推進中。
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