2011.10.24
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続・通信のタイトルの解説

米子市立福米東小学校 教諭 西村 健吾

風にもまけず  Jigsaw Puzzleタイトル  

  

 「通信のタイトル」の続編として,今回はその実例編Part.2。

 

実例1-2.通信のタイトルの解説(2) 

学級通信「雨にもまけず・風にもまけず」

 学級通信を『雨にもまけず』(4月~9月)『風にもまけず』(10月~3月)と名付けました。(一つでは中途半端ですし,両方をタイトルにすると長いため,なぜか前期後期制ということに…。)

 

 みなさんご存知のように,この「雨ニモマケズ」(あめにもまけず)は,宮沢賢治の代表作の一つとして広く知られています。「雨ニモマケズ/風ニモマケズ」より始まり,全体として自省とその当時の賢治の願望が綴られた内容となっています。

 本校の校歌(2番)にも ,同様のくだりがあります。「♫雨にも風にも負けないで~ みんなきたえて~ すこやかに伸びる~♪」です。「『自分に勝つ』強い心で困難に立ち向かい,乗り越えることで自己を高めてほしい」という,我が意を得たようなこの詞…。8年前,本校の着任式で耳にして以来,在任中に是非とも「学級通信のタイトルに!」と温めていたとっておきのタイトルです。

 

 宮沢賢治のように,時に目線を下げて自分の足下(心)を見つめつつ,時に目線を上げて未来への希望(夢)をしっかりと持ってほしい…,そんな願いを込めての命名です。

 

 さて,宮沢賢治の「雨ニモマケズ」。最後のセンテンスになるまで主語(私)が明かされない事も特徴の一つです。一年後,どのような35人の「私」(一人一人の子ども達)が明かされるのでしょうか…。

 

 

 

 本年度の学級通信のタイトルとその解説です。最後の一文『どのような35人の「私」(一人一人の子ども達)が…』のくだりは(かなり)こじつけではありますが,一人一人が1年後の自分の姿をイメージし,この1年間の見通しを持ってほしいという願いがそこにあります。

 

 

実例1-3.通信のタイトルの解説(3)

学級通信「Jigsaw Puzzle」

 早速ですが本日から学級通信を発行してまいります。その名は,「Jigsaw Puzzle(ジグソーパズル)」。この1年間,それぞれの形や色や模様の違うPiece(ピース)一枚一枚が主役です。それらが異なる個性を放ちながら,見事に団結する。私がこの5年1組に願う姿です。

 

 ご存知,将棋界の天才・羽生善治氏は次のように述べています。

「これまでの経験から,たくさんの知識がばらばらに思い浮かぶ。だが,それらはジグソーパズルのピースのよ うなものなので,そのままでは役に立たない。方向性やプランに基づいて,ばらばらの知識のピースを連結す るのが知恵の働きである。」

 

 キーワードは「個性」「団結」,そして「知恵」です。

 凸凹した一枚一枚のピースは「個性」の表出であり,ピースが集まってできる一枚の大きな絵は「団結力」の象徴です。そして,それらをつなぐものが「知恵」なのです。

 39名がそれぞれの個性を発揮しながら,知恵を働かせ,がっちりと固まっていく学級集団を,子ども達とともに創り上げていきたいと考えております。

 

 さて1年後。3月24日(火)。第5学年の修了式の日に,どのような絵が完成するのでしょうか…。

 

 

 

 この類の言葉は,自分の教育理念にピタリと当てはまるので,よく用いていました。「ちゃんこ鍋通信」「Jigsaw Puzzle」「Rainbow」「ハーモニー」…などです。 

 一人一人が個性を主張しつつ,決して全体のバランス,調和を損なわない。そのことが,かえって一つ一つの個性を引き立たせる…。1年間の学級経営を貫く,担任(私)のメッセージを表現しやすいタイトル群です。

西村 健吾(にしむら けんご)

米子市立福米東小学校 教諭
「豆腐のような通信を!(1.マメで 2.四角く 3.やわらかく 4.面白く)」をモットーに、学級経営に果たす通信の役割を見直し、日夜創意工夫に励んでいます。一つの実践提供になれば…。

同じテーマの執筆者
  • 川村幸久

    大阪市立堀江小学校 主幹教諭
    (大阪教育大学大学院 教育学研究科 保健体育 修士課程 2年)

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