2011.09.15
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キャンプはやはり総合学習

栃木県河内郡上三川町立明治小学校 教諭 鷺嶋 優一

九州キャンプに行ってきました。

 この夏休みに、家族で九州に旅行しました。以前にも書きましたが、我が家の趣味はキャンプ。10年ほど前から全国各地を回っています。そこで今回は九州。ただ愛車で行くのはあまりにも遠い。どうしようかと思案していたら、知り合いの旅行会社の方が「飛行機で飛んで、現地でキャンピングカーを借りればいいんですよ。」と教えてくれました。

初!キャンピングカー

 初めてのキャンピングカー!福岡県のお店で説明を受け、いざ出発。最初はどきどき、緊張の運転でした。車高が高く、車幅も広い。バックをする時の見通しも悪く、加速も普通乗用車のようにはいきません。でも家族は後部座席で大満足。

 これまでテントで行ってきたキャンプとは180度違う感覚でした。何よりも悪天候に強いこと。夜の間に大雨や雷にも遭遇しましたが、まず安心です。水道やシャワーも付いていて水にも困りません。電源も使いすぎなければサブバッテリーがあります。特殊車両のため入れない駐車場があったり、レンタル料金がやや高めであったりすることもありましたが、それを差し引いても楽しい経験でした。

キャンプはやっぱり総合学習

 今回も、心に残る思い出や出会いがありました。

 その1:「理科」 真夜中、熊本の高原で、これまでに見たことのないような星、雲、月を見たこと。一瞬一瞬で雲の形が変わり流れていく様は感動でした。

 その2:「家庭科」 地元のおいしいもの。大分の山の中、ドライブインのご主人が土地の話をしながら作ってくれた、それはそれはおいしい「だんご汁」。熊本のスーパーで、お店の人が勧めてくれたみずみずしい「大なす」。そして定番の長崎ちゃんぽんや博多ラーメンなど。

 その3:「道徳」 とあるキャンプ場で、ぬかるんだ芝生にキャンピングカーのタイヤがはまってしまい、抜け出せなくなってしまいました。でもキャンプ場のみなさんがあの手この手を考え、私たち家族と力を合わせて車を押し出してくれました。その他にも道を教えてくれた通りがかりの方々、「栃木から来たんですか。震災の影響はどうですか。」など気遣ってくれた方々。九州の皆さん、本当にありがとうございました。

 温かい思いやりの数々は大切な宝物です。

 キャンプはやっぱり総合学習。だからやめられないのです。

 

鷺嶋 優一(さぎしま ゆういち)

栃木県河内郡上三川町立明治小学校 教諭
この春、勤務校が変わりました。異動したての新鮮な気持ちをダイレクトにつづりたいと思います。そして「ICTと幸せ」についても小学校教育の視点から考えます。

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