第13回 ニューデリー日本人学校同窓会 その1
去る8月21日日曜日、午後1時より東京は「青山学館・アイビーホール」にて、ニューデリー日本人学校の同窓会が行われた。
この同窓会は、3年に一度行われるならわしで、今回は平成17年度に派遣された私を含む4名の職員が主催者となった。
主催者(幹事)の平成17年度派遣者は、校長(長野)、男性教諭(横浜)、女性教諭(埼玉)、そして私の4名であった。これに加え、国際交流ディレクターがケニアの日本人学校から、そして幼稚園教諭が同じ年の着任者だった。
さて、この同窓会であるが、前回が平成20年の8月に行われた。その時の幹事の先生方が平成14年度派遣の方々である。我々平成17年度派遣組は引継ぎもあるので、帰国したその年の平成20年の同窓会にも出席していた。
その時の同窓会参加者人数はおよそ130名を超えるぐらいであった。そして今年は、、、
なんと290名である。確かにニューデリー日本人学校の児童生徒数は、私が派遣された年の80名程度から現在倍増している。しかし、同窓会の参加者がそれ以上の割合で増えることまでは想像できなかった。
なぜならば、少人数で家族的な人数の学校であるからこそつながりが深く、再会したい気持ちが強いのであり、生徒数が倍増したからといって同窓会人数も倍増するということは、少し考えづらかった。
しかしふたを開けてみて、参加人数の増加を目の当たりにし、学校規模は大きくなっても、ニューデリー日本人学校の良さが十分引き継がれていることを再認識した。
失礼な言い方であるが、古い方では平成11年に派遣された校長先生(群馬)がわざわざご夫婦で出席された。また、まだインド在住にもかかわらず参加された方もいた。いかにインド・ニューデリーでの暮らしが私たちの心に残るものであったかということだ。
今思えば、現地では現地の方々(インド人)との交流をもっとなされるべきであったと思う。しかし、やはり彼の地では、「ニューデリー日本人村」の一員として、皆で助け合い励まし合いして「何とか」生活していくことでいっぱいいっぱいだったように思う。
手に入りづらい日本食を融通しあったり、怖い病気が流行った時には互いに情報交換したり、日本人向き(?)のお医者さんを紹介したり、、、。子どもたちだけでなく、保護者もみな顔見知りで助けあう生活があった。
とにかく集った290名。次回はその同窓会の模様をお伝えしたい。
(写真左 主催者代表による開会の挨拶 写真右 児童生徒・保護者の歓談の様子)

久慈 学(くじ まなぶ)
厚沢部町立厚沢部小学校 教頭
北海道で小学校教員、今年は教頭職三年目。ニューデリー日本人学校での経験を生かし、片田舎から世界を、世界から片田舎を見つめつつ発信したいと思います。
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