2011.08.18
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映画『HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-』を見て

栃木県河内郡上三川町立明治小学校 教諭 鷺嶋 優一

プラネタリウムの映画は大迫力!

 残暑お見舞い申し上げます。

 立秋とは名ばかりで、ますます暑さが厳しい毎日です。

 さて私は先日、宇都宮市にあるわくわくグランディ科学ランドで、『HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-』という映画を見てきました。科学ランドにはプラネタリウムがあります。ですから映画はプラネタリウムのドーム全体に投影されました。プラネタリウムで見る映画は初めてでしたが、それはもうものすごい迫力!まっすぐ前を向いているだけでは画面がとらえきれません。背もたれを倒して首を前後左右に動かしながら巨大に映し出されるHAYABUSAや小惑星「イトカワ」を視界に入れました。

HAYABUSAのすごさ

 HAYABUSAは、みなさんご存じの通り、小惑星「イトカワ」から表面の岩石を採取して地球に持ち返るという作業を目的としていました。当初は順調だったものの、イトカワから離れた後、燃料漏れやバッテリー機能低下、通信途絶など数々の試練が待ち受けていました。それらの困難を乗り越えて、地球に向かってカプセルを切り離すことに成功。そして自身は大気圏突入の際、燃え尽きてしまったのです。何となく自己犠牲というかけなげさというか、そんなふうに感じてしまうストーリーです。もちろんそのHAYABUSAのプロジェクトを進めてきた方々のなみなみならぬ努力を忘れてはいけません。

感動が・・・・

 映画を見ながら、盛り上げる演出に感動しました。それは音楽とナレーションです。

 音楽は、透きとおる女性ソプラノ Chie Umezawaさんの歌声。宇宙に響き渡るような透明感がすばらしいのです。そして篠田三郎さんのナレーション。「はやぶさ!君は・・・・・」と問い掛ける話し方は、まるで親友に語っているよう。

 HAYABUSAの困難さと、宇宙の果てしなさを感じさせる音楽と、そしてやさしい語りと、もちろん映像も相まって感動的でした。思わず目がうるうるしたのは私だけではないはず。

 帰りがけにもう一つ感動がありました。

 それは、映画を見終えた小学生が、施設の職員の方に、目を輝かせながら質問をしていた姿です。「こんどはいつ見られるんですか?」「模型はどこで売っているんですか?」などと夢中でした。あの目の輝き。いいなあ。あの子は将来宇宙飛行士を目指すかもしれないなあ。などと想像しながら科学ランドを後にしました。

 まだご覧になっていない方。機会があればぜひご覧あれ!全国にある科学館や博物館などで上映されています。

 ちなみに入場料は210円でした。 

鷺嶋 優一(さぎしま ゆういち)

栃木県河内郡上三川町立明治小学校 教諭
この春、勤務校が変わりました。異動したての新鮮な気持ちをダイレクトにつづりたいと思います。そして「ICTと幸せ」についても小学校教育の視点から考えます。

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