昨今の教育実習生はすごい!
この1カ月の間に、本校に教育実習生が2名来ていました。
お二人とも大変立派な実習ぶりでした。二人だけでなく、ここ数年に接した教育実習生はみなさんよくやられるなあと思います。
○まず児童への話しぶりが立派。
自分の考えをしっかりもって話せます。
○更に公開授業も立派。
もちろん経験は乏しいわけですから、細かいところまで要求したら酷ですが、指導案も一人で立ててしまいますし、黒板の板書構成も見事です。20数年前、自分の教育実習を思い出すと恥ずかしい限りです。どうしてこんなにすごいの?
大学での授業研究が厳しいらしい。
本校の若い先生方にも話を聞きました。それによると、大学での授業研究がけっこう厳しいということでした。大学生同士で先生役と生徒役になり授業のシミュレーションを繰り返したり指導案づくりをしたりと、結構しっかりと授業のノウハウを身に付けてから実習に臨むそうです。更には実習での公開授業の様子を録音・録画しておき、大学に戻った後に振り返るという学習もあるそうです。
「実習中より実習後の方が大変だったんです。」と嘆く先生もいました。
即戦力が求められる大学
教員養成系の大学生は、教員免許以外の資格もとっているようです。司書教諭、社会教育主事、レクリエーション指導員などなど。更に今年度より始まった外国語活動を見据えて英検をがんばる人もいるそうです。
これは一般企業を目指す人たちと様子が同じようですね。つまり企業も今や即戦力を求めています。従来であれば職業キャリアを形成していくのは入社後でした。社員教育と呼ばれるものです。近年はそれを行う余裕が企業に無くなっているのでしょうか。あるいは採用数が減ったためにより高いキャリアを持っている人でなければ入社できないためなのでしょうか。
教員を目指す人たちにもその波がきているのは確かです。今の大学生は大変なのですね。
全国で教育実習をしているみなさん。みなさんはよくやっていますよ。実習は大変でしょうが、楽しむことも忘れないでください。なぜなら本来学校は楽しいところであるべきだと思うからです。指導者が楽しまずして子どもは楽しめません。
がんばってください。

鷺嶋 優一(さぎしま ゆういち)
栃木県河内郡上三川町立明治小学校 教諭
この春、勤務校が変わりました。異動したての新鮮な気持ちをダイレクトにつづりたいと思います。そして「ICTと幸せ」についても小学校教育の視点から考えます。
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