地元に勤めることのメリット
みなさんこんにちは。4月14日公開のつれづれ日誌で書いた通り、私はこの4月から自分の住んでいる地域の小学校に勤めています。異動してから早くも2カ月近くたちました。この間の経験から、地元に勤めることのよさを感じています。その理由としては次の様な点からです。
- 毎朝子どもとあいさつをしながら楽しく通勤できる。
- 自転車で通勤することにより健康維持の一環となる。
- 保護者、地域の方、交通指導員さん等、顔見知りが増える。
- 家、企業、店舗などに詳しくなる。
- 自然と触れ合いながら通勤できる。
特に、一番最後の「自然とのふれあい」今の季節、これがなんともいいのです。通勤する際には両側に水田があり、その間の一本道を通って行くのですが、朝は用水路から田に注がれる水の音や遠くの林から聞こえる鳥の鳴き声。帰りには、かえるの大合唱やシラサギと思われる鳥が水田から羽音を立てて飛び立つ音。何ともいい日本の自然を感じています。これはとても贅沢ですね。
地域と学校をつなぐ
こうして考えてくると、私のような立場は、地域と学校をつなぐ役割があるのだとつくづく感じます。文科省はこれまで広域人事交流を推進してきました。これは他管内における勤務経験を積むことにより、教職員としての資質・能力の向上を目的としているのでしょう。それはそれで意味のあることなのでしょうが、学校教育が抱える現在の大きな問題は、何といっても学校と保護者をつなぐ「地域」の役割をいかに高めていくかではないでしょうか。教職員一人の力は微々たるものですが、それでも何かお役に立てるのではないかと考えています。これからは広域人事より地元人事!
教員が地元に勤める最大の幸せは?
冒頭に地元に勤めることのよさについていろいろと書きならべてみましたが、最大の幸せは、子どもたちの成長をいつまでも近くで見守ることができるといったことなのではないでしょうか。10年後、20年後の子どもたちにも会うことができるチャンスがたくさんあるのです。うれしいかぎりです。
この幸せに感謝しながら明日も自転車で通勤します!

鷺嶋 優一(さぎしま ゆういち)
栃木県河内郡上三川町立明治小学校 教諭
この春、勤務校が変わりました。異動したての新鮮な気持ちをダイレクトにつづりたいと思います。そして「ICTと幸せ」についても小学校教育の視点から考えます。
同じテーマの執筆者
-
京都教育大学付属桃山小学校
-
福岡工業大学附属城東高等学校 教務主任
-
北海道札幌養護学校 教諭
-
元徳島県立新野高等学校 教諭
-
京都教育大学附属特別支援学校 特別支援教育士・臨床発達心理士・特別支援ICT研究会
-
大阪市立堀江小学校 主幹教諭
(大阪教育大学大学院 教育学研究科 保健体育 修士課程 2年) -
大阪市立放出小学校 教諭
-
長野県公立小学校非常勤講師
-
浦安市立美浜北小学校 教諭
-
東京都東大和市立第八小学校
-
尼崎市立小園小学校 教諭
-
千代田区立九段中等教育学校
ご意見・ご要望、お待ちしています!
この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)
「教育エッセイ」の最新記事
