2011.05.12
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岡本太郎展に行ってきました!

栃木県河内郡上三川町立明治小学校 教諭 鷺嶋 優一

ガチャガチャが大人気

 ゴールデンウイークが終わりました。みなさんはいかがお過ごしでしたか?

私は、東京国立近代美術館で5月8日まで開催されていた「生誕100年 岡本太郎展」に行ってきました。

我が家は大の岡本太郎ファン。すでに川崎の岡本太郎美術館や青山のアトリエにも行きました。

 開場前から美術館の前で待っていると、係の人が、

「入場前にガチャガチャを買う方は、こちらに並んでください。」

と再三叫んでいました。私たち家族は何のことやらわからなかったため、その列に加わらなかったのですが、

ガチャガチャの中身は、太郎の「アートピースコレクション」が入っていたのです。8種類のコレクションがプラスチックのボール内に隠されており、鑑賞を終えて出入り口にもどってみると長蛇の列でした。慌てて妻と娘が並び、なんとか「太陽の顔のマケット」と「手ー赤」を手に入れました。今も目の前にあるのですが、ファンにとっては、なかなかいい感じです。

岡本太郎の魅力について

 太郎の魅力については人それぞれでしょうが、絵画もさることながら、私は太郎の本質をえぐる鋭い言葉が好きです。

「こんなに弱い、なら弱いまま、ありのままで進めば逆に勇気が出てくるじゃないか。」

「感性をみがくという言葉はおかしいと思うんだ。感性というのは、誰にでも、瞬間にわき起こるものだ。」

(岡本太郎著「強く生きる言葉」より)

逆説的で斬新!読み手をハッとさせながら同時につまらない固定観念を壊し、大きなエネルギーが生まれてくるような気がします。

未だ読んだことのない方は、ぜひ一度、太郎の言葉に触れることをお勧めします。

母、岡本かの子について

 最近まで放送されていたNHKの連続ドラマ「TAROの塔」。ご覧になった方もいらっしゃると思いますが、太郎は母である岡本かの子の影響をかなり強く受けていたようです。ドラマの中で一番強く私の心に残った言葉。ヨーロッパで修行中に挫折を感じていた太郎に言った一言です。

「自分の才能を評価するのは自分しかいない。人の評価に自分の評価を委ねてはダメ。」

これは学校教育における評価の在り方を考える上でも、もっとも本質的な言葉であると思います。子どもの自尊感情を育む上でも、教師はこの言葉を大切にしながら謙虚に評価するべきだと思います。

それにしても・・・・

 それにしても私がずっと欲しがっているものがなかなか手に入りません。

それは、「顔のグラス」です。ネットオークションにも時々出品されていますが、なかなか新品は出品されません。

しかしそんなことを嘆いていたのでは、きっと太郎に叱られますね。

「自分で創れ!」とね。

鷺嶋 優一(さぎしま ゆういち)

栃木県河内郡上三川町立明治小学校 教諭
この春、勤務校が変わりました。異動したての新鮮な気持ちをダイレクトにつづりたいと思います。そして「ICTと幸せ」についても小学校教育の視点から考えます。

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