ガソリンスタンドが開いてない!
大震災から約3週間、報道によれば、被災地は徐々に良い方向へと進んでいる様子ではありますが未だに先の見えない中で苦しんでいる方もいらっしゃることと思います。心からお見舞い申し上げます。
私の住んでいる栃木県中央部は、大きな被害は免れたのですが、地震直後から先週までは、ガソリン不足に悩まされました。近隣のガソリンスタンドは、やっていない店が多く、営業しているスタンドを見つけるとそこでは何十台も車が並んでいる状態でした。幸い私の車は、地震発生の直前にほぼ満タンにしてあったのですが、「いつまで持つだろう」「給油できるのだろうか」と、不安で不安で仕方がありませんでした。思わずクラスの子供たちにも、「みんなの家の人、ガソリンどうしてる」と聞いてしまったほどでした。
情報が欲しい!
職員室でも朝から夕方まで、ガソリンの話題が必ず出ました。
「○○スタンドは開いてたけど、100台位並んでいたよ。」
「昨夜、2時間並んで、やっと10ℓ入れられた。」
などなど。私も、
『うーん、3連休中にガソリンを入れたいなあ。』と思い始めました。
もう少し幅広い情報を得たいと考え、ツイッターをのぞいてみました。
「○○スタンドはやってたけど、今はもう無理。」(1時間前)
「○○スタンドでは、トラブルが起こっていた。」(45分前)
などなど。
これだけでは、ますます判断がしづらい。
正確な情報は幅広いメディアから
結局、3連休中はガソリンを入れにいかず、家にずっといることにしました。
判断の最終的な根拠となったのは、「地元の新聞」
『来週には、製油所も大半が稼働し始めるため、週の後半には十分供給できる。』
『現在でも買い占めなければ十分な量があるはず。』
といった記事が載っていたからです。人からの情報も、ツイッターの情報も無駄ではありません。 しかし、人からの情報は具体的すぎる。ツイッターからの情報はやや遅い。
というわけで、最終的には新聞を拠り所としました。
そしてその通り、週の後半には短時間で給油することができました。今思えば、無理に並ばなくても十分間に合った人たちも多いのではないでしょうか。
人、ネット、そして新聞。
幅広いメディアから判断することが、これからの時代必要な情報リテラシーです。
以上、ガソリン不足から学んだことでした。
追伸
ガソリン騒動の中、職場の人で車にほとんどガソリンがない先生がいました。比較的家が近かったため、その先生の家に迎えに行き、1週間「なかよし通勤」をしました。会話をしながら仲良く通勤。それはそれで意義深いことでありました。

鷺嶋 優一(さぎしま ゆういち)
栃木県河内郡上三川町立明治小学校 教諭
この春、勤務校が変わりました。異動したての新鮮な気持ちをダイレクトにつづりたいと思います。そして「ICTと幸せ」についても小学校教育の視点から考えます。
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