2011.03.04
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免許更新講習に行って来ました。

埼玉県朝霞市立朝霞第十小学校 教諭 北川 誠

関東地方にも雪が降った先月11日から3日間、教員免許更新講習選択講習講座「教科指導・学級経営に生かす体験活動」(18時間)に参加してきました。
※必修部分に当たる「教育の最新事情に関する事項」(12時間)については未修です。
現職の教員が免許更新講習を受ける場合、平日の勤務時間中に受講することは認められません。更新は、自動車免許と同じく「個人の事由」となるためです。従って、土・日・祝日、平日の夜間、夏休みなどの長期休業期間中に、講習を受けなければなりません。しかも講習にかかる費用は全額自弁です。そこで私は昨年から情報を集めて、世間が3連休だったこの3日間に開催されるこの講座を受講したのです。
 それでも会場になった東京代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターには、平成24年度までで免許が切れる30代、40代、50代の現職小学校教師が35人、遠くは兵庫県や山形県からも泊まりがけで集まり、子どもに対する指導上の課題などの講習を受けました。
 幸い講習内容は座学だけではなく、主催者の工夫でグループによる指導案検討の討議や野外施設を使ったフィールドワークの野外炊事などの特色有る体験活動のプログラムが盛り込まれており、参加した先生方で各地の情報交換や交流する機会も持つことができて私的にはとても充実した3日間を過ごすことができました。(もちろん修了試験もありました。)

 それにしても、自民党安部内閣時に教員免許法が改正され誕生したこの教員免許講習も、民主党による政権交代とともに制度そのものが揺れ動いています。つい最近まで国の教育行政のトップである文科相らが廃止を示唆しながら、教員免許更新制という制度自体はまだ継続しているという不自然な状態が続いていました。職場で同僚と会話していると年々多忙化している教員に対して、10年ごととはいえこのような基礎的な講習を受けさせて、どれほどの効果があるのか批判も多く、何のための政権交代だったんだろうかと民主党の政策を疑問視する声も多々あることを分かって欲しいと思いました。
 今後も教員免許の更新制は本当に教育を良くするために役立つのか、注意深く見守っていく必要があると思います。

写真は会場になった国立オリンピック記念青少年総合センターです。
File1.jpgFile2.jpg

北川 誠(きたがわ まこと)

埼玉県朝霞市立朝霞第十小学校 教諭
「駄洒落」を立派な日本の文化・言葉の見立てと考え、子どもたちからは「先生 寒~い」と言われてもめげず連発してます。モットーは「花には水を人にはユーモアを」。

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