2011.01.20
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ライフワークバランスにICTを活用しよう

栃木県河内郡上三川町立明治小学校 教諭 鷺嶋 優一

あなたは週に何時間働いていますか?
総務省の「労働力調査」(平成19年)によれば30代~40代の男性で週平均就業時間は約50時間だそうです。また30代後半~40代前半で、週60時間以上働いている人は2割に上るそうです。これは働きすぎです。

 と思ったところで自分自身を振り返ってみました。えーと、朝8時ごろから仕事を始めて、休み時間も休んでいる気分はなく、給食中も指導があって、と休みなく働いています。結局夕方6時まで一気に働いている感じですね。えっ、一日10時間ということは、週50時間!私も働きすぎでした。
 このほかにも帰宅後や土日に仕事もすることがありますから、週60時間近いことも結構あるということです。改めて自分は仕事人間だなあと気づきました。
 ひと昔前でしたら、当たり前のような仕事ぶりでしょうが、今は違いますね。
 
 「ライフワークバランス」という言葉が最近よく聞かれます。言葉の通り「仕事と生活のバランス」のこと。だれもが一日は24時間。仕事時間が長すぎるということは逆に家事や子育て、趣味、地域社会での活動が短くなります。どちらかというと男性の仕事時間が長いわけで、夫婦であればその分のしわ寄せが妻にいくわけです。私も反省・・・・
 家事を分担してはいますが「手伝っている。」という従属的な気持ちでやっているのが正直なところです。子育ても同様。もう少しバランス良くできる手立てはないものでしょうか。

 上記の反省から私自身心がけているのは「退勤時刻以降はあまり遅くならずに、とりあえず帰宅しよう。」ということです。とりあえず自宅にいることからまずライフワークバランスを保ちたいと思っています。持ち帰りの仕事は多くなりますが、現状では仕方がありません。自宅では教材研究や校務分掌などの個人情報の必要がない仕事を持ち帰るようにしています。

 期待したいのはICTです。ICTを利用して更に校務の効率化を図る。なかなか実感として効率化が図れたと感じることは少ないのですが、きっとまだ工夫が足りないのでしょう。
 例えば、
・授業中にチェックした評価や採点した点数が一気に通知表に反映されるシステム。
・学校でも家庭でも安全にデータのやり取りができるシステム。
・出張することなく研修が受けられるテレビ会議システム。
 これらが当たり前になるような工夫です。行政・学校・企業が知恵を出し合って工夫していきたいものです。そしてライフワークバランスを実現しましょう。子どもたちに笑顔と元気をいつでも与えられる教師になるために!

鷺嶋 優一(さぎしま ゆういち)

栃木県河内郡上三川町立明治小学校 教諭
この春、勤務校が変わりました。異動したての新鮮な気持ちをダイレクトにつづりたいと思います。そして「ICTと幸せ」についても小学校教育の視点から考えます。

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