2011.01.21
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誤変換ゲームで大騒ぎ

埼玉県朝霞市立朝霞第十小学校 教諭 北川 誠

3学期が始まりました。教室ではまだ子どもたちが冬休み・お正月ボケが残っている新年のお楽しみレクレーションの時間、「日本語・ことば」に関心を持ってもらうために私が勝手に語学系エンターテーメント(?)と呼んでいる「日本語学習」の一環として、「誤変換遊び」というゲームをやってみました。
 このゲームは、数年前にコンピュータで年賀状を作る授業の時にある児童が「あけましておめでとう」と入力するところ、「あ」の後に句点を打って変換したら「あ、毛増しておめでとう」という誤変換が起こりみんなで大笑いをしたのがきっかけで始まりました。
 最近のワープロソフトは辞書が進化して、誤変換の逸品を見ることが少なくなったのですが、今回は誤変換したらおもしろそうな言葉を積極的に捜し(自分で作る)という遊びにしてみました。
今回の傑作を紹介します(カッコ内は私の解説です)。

■学校へ行こう。→学校閉校。(せっかく来たのに)
■避難訓練→非難訓練(あまり参加したくないな)
■足利義満→アシカが義満(ということは尊氏は?)
■勝海舟→ カツ回収(食中毒でも起こったのか?)
■ちょっと休憩しよう→ちょっと求刑しよう(小学生で裁判員か?)
■機動戦士ガンダム→起動せんしガンダム(故障中?)   
■一番の思い出 部活→ 一番の重いデブ 勝つ(体重別の試合か?)
■大泉学園→大泉が食えん(あの俳優は何が嫌いか?)
■敗者は去るのみ→歯医者は猿のみ(ウッキー)
■大気圏突入 →タイ危険 突入(バンコク行くのも命がけだ)

さすがショウガ 黒く粘性(筆者誤変換 小学6年生)常識を超えた、「ありえない変換例」が出てくるは出てくるは…、子どもたちは新しい誤変換が出るたびにどっかん・どっかん大騒ぎでした。中にはここで紹介できないようなものもありましたが下ネタ禁止、個人攻撃禁止の条件をしっかりつければ立派な日本語の学習です。国語の言語活動の授業として検討してもいいのではとちょっと思いました。(笑)

北川 誠(きたがわ まこと)

埼玉県朝霞市立朝霞第十小学校 教諭
「駄洒落」を立派な日本の文化・言葉の見立てと考え、子どもたちからは「先生 寒~い」と言われてもめげず連発してます。モットーは「花には水を人にはユーモアを」。

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