前回は、「家庭で出来る環境を守る取り組みを考えよう」と題した研究をご紹介しました。クラス全体で60のアイデアが生まれ、その後子どもたちは実際に家庭で取り組みを実践しました。今回の学習はその内容を動画に撮るという活動がメインです。各家庭または学校で動画を撮影し、同じ内容の取り組みごとにグループを組んで、更に動画を編集。グループ作品を作って見せ合いました。
「水のグループ」は節水を。「車のグループ」はできるだけ歩いたり自転車に乗ったりしよう。「リサイクルグループ」「電気のグループ」「食のグループ」などもそれぞれ動画を発表しました。
その中で起きた「バナナジュース事件」と「湯たんぽ事件」
バナナジュース事件は、「黒くなったバナナをジュースにして飲めば生ごみが減る。」というある男子の主張でしたが、それに対し、「電気代がかかるからかえってエコではない」という反対意見が出た事件!
湯たんぽ事件は、「電気毛布を使うより経済的」という主張に対し、「お湯を沸かすのに電気代がかかるし、水も使っている」という反対意見が出た事件!
この二つの問題から、『環境問題はある一つのことを考えているだけではうまく解決できない』ということに子どもたちは気づきました。
環境問題は複雑ですが、子どもたちの興味関心は高く、我々教師も子どもたちと一緒に答えを探していくという点では大変面白いのではないかと感じました。
単元の終末、子どもたちの最後の振り返りでは、「小さなことでもやらないよりはいい。」「自分で出来ることをこれからもやってみたい。」というような嬉しい感想が多数出ました。
現代の子どもたちのすばらしさ、そして健気にも地球環境を真剣に考えている姿に感動しました。
「水のグループ」は節水を。「車のグループ」はできるだけ歩いたり自転車に乗ったりしよう。「リサイクルグループ」「電気のグループ」「食のグループ」などもそれぞれ動画を発表しました。
その中で起きた「バナナジュース事件」と「湯たんぽ事件」
バナナジュース事件は、「黒くなったバナナをジュースにして飲めば生ごみが減る。」というある男子の主張でしたが、それに対し、「電気代がかかるからかえってエコではない」という反対意見が出た事件!
湯たんぽ事件は、「電気毛布を使うより経済的」という主張に対し、「お湯を沸かすのに電気代がかかるし、水も使っている」という反対意見が出た事件!
この二つの問題から、『環境問題はある一つのことを考えているだけではうまく解決できない』ということに子どもたちは気づきました。
環境問題は複雑ですが、子どもたちの興味関心は高く、我々教師も子どもたちと一緒に答えを探していくという点では大変面白いのではないかと感じました。
単元の終末、子どもたちの最後の振り返りでは、「小さなことでもやらないよりはいい。」「自分で出来ることをこれからもやってみたい。」というような嬉しい感想が多数出ました。
現代の子どもたちのすばらしさ、そして健気にも地球環境を真剣に考えている姿に感動しました。

鷺嶋 優一(さぎしま ゆういち)
栃木県河内郡上三川町立明治小学校 教諭
この春、勤務校が変わりました。異動したての新鮮な気持ちをダイレクトにつづりたいと思います。そして「ICTと幸せ」についても小学校教育の視点から考えます。
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