2010.11.25
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動画作りのやや困難さ

栃木県河内郡上三川町立明治小学校 教諭 鷺嶋 優一

つれづれ日誌7月1日付で掲載された私の記事の続編です。
前回は、動画作りの面白さについてお伝えしました。
今回は、その反対、やや困難さがあるということについて。

私が子どもたちに動画制作で利用させているのは、Windowsに標準で付いてくる「ムービーメーカー」です。現在、デジタルカメラで動画を撮影すると、MP4のファイルとして保存されることが多いようですが、ムービーメーカーではMP4のファイルは扱えないのです。そこで変換という作業が必要になります。
授業の前に教材研究をしていて、「うーん、これはちょっと難しいかな。」と思っていました。しかし心配は杞憂でした。小学5年生、難しいかなと思っていましたが、さすが現代っ子。変換作業もあっという間に覚えてしまいました。
デジタルカメラのファイルだけでなく、ネット上のフリー動画なども同様に変換作業が必要です。でも子どもたちは、「大丈夫、もう覚えた。」などと言いながらあっという間に応用してしまいました。実際の作業は、変換前のMP4のファイルを、変換ソフトの画面にドラッグするだけなのですが、今の子は、あまり理屈を考えずに、ゲーム感覚でこなしてしまうんだなあと感じました。
もっともムービーメーカーでないソフトならば変換作業はいらないものもあるでしょうが、できるだけ一般的な形で教えたいと考えあえてこの困難さを学習してもらっています。
しかし当の子どもたちは、やや困難であるということも感じていない様子。それはきっと動画作りが子どもたちにとって魅力あるおもしろい学習であるからだろうと思います。
ということで作業の仕方を覚えた子どもたちは、いよいよ来週から環境をテーマにしたオリジナル動画作りに入ります。やや困難な作業も楽しく乗り越えていってしまうことでしょう。出来上がる作品が楽しみです。

鷺嶋 優一(さぎしま ゆういち)

栃木県河内郡上三川町立明治小学校 教諭
この春、勤務校が変わりました。異動したての新鮮な気持ちをダイレクトにつづりたいと思います。そして「ICTと幸せ」についても小学校教育の視点から考えます。

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