2010.10.15
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音韻連鎖って楽しいな。

埼玉県朝霞市立朝霞第十小学校 教諭 北川 誠

6年生と社会の日本史の勉強。西暦645年大化の改新の勉強中のできごとだ。
先生が資料を読む「その時、中臣鎌足(なかとみのかまたり)が…」
するとひょうきんな子どもが叫ぶ「えっ生ゴミのかたまり!」
教室中が笑いに包まれ、先生も苦笑するしかない。
こんな風景、授業中の教室で結構あるんじゃないですか。

所謂空耳っていうか。聞き間違いか 今までは単なる笑い話として終わっていたものを
敢えて研究してみようというのが今日のテーマ。

学問的(?)には音韻連鎖というらしい。 
読者のみなさんは週刊朝日の連載コラムに弘兼憲史氏の「パパは牛乳屋(略してパパ乳)」というコーナーがあるのをご存知だろうか?
パプアニューギニアという国名がパパは牛乳屋という文に音が似ている、この欄で何度も駄洒落好き、寒いギャグ好きの私にとっては大好物以外の何ものでもない。(笑)

さっそく給食の時間、子どもたちに「音が似ているもので別のもの考えて」と聞いてみる。
出るは、出るは(いやはや子どもたちの思考力は素晴らしい!)

例えば
あしたのジョー   → アシカのショー
早稲田大学     → 痩せた体格
下調べ       → 舌平目
札幌、稚内     →  さっぱりわからない
府中原産トマト   → 宇宙戦艦ヤマト
水質汚濁      → スィーツおたく

みんなこんな風に聞き間違えた経験があるらしい。

でも今回のことで私が一番気に入っているのは、やはり地元埼玉地域限定ローカルネタで

沢口靖子      → 川口ジャスコ
オリビア・ニュートン・ジョン→大宮の養豚場
※意味が分からないという人ごめんなさい。

お父さんやお母さんが話をしていたのを聞き間違いをしたらしい。
両方ともオリジナルの人を知らないで思わず脳内で音韻連鎖をしたのだろう。
これには私も「ウマイ!さすが」

※写真は学校の風景5 コンピュータ室
P1000050.JPGP1000051.JPGP1000052.JPG

北川 誠(きたがわ まこと)

埼玉県朝霞市立朝霞第十小学校 教諭
「駄洒落」を立派な日本の文化・言葉の見立てと考え、子どもたちからは「先生 寒~い」と言われてもめげず連発してます。モットーは「花には水を人にはユーモアを」。

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