2010.08.19
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夏休みの自由研究・工作

軽井沢SOBO 代表 今野 篤

 夏休みの自由研究や工作と聞くと、大人になった今でもウキウキする。クラスにひとりいたでしょ、勉強とか運動とか大したコトないけれど、夏休みの自由研究とか工作でなにらや得体の知れないモノを作ってくるやつ。それ私です(笑)。意味もなく模造紙で巨大新聞を作ったり、かなりの量の紙粘土を費やし豪華客船(ドロ船?)を制作したりと…。今度は、親の立場で子供の自由研究を見守る(手伝う?)時が来た。そんな矢先、先日あるモノを発掘してしまった。


 お盆休みで帰省した際、実家で見つけてしまったのである。それは、私が小学3年生の時作った夏休みの自由研究である。A3の型紙で作ってあり、表紙になんと『軽井沢』と書かれているではないか。 一瞬意味が分からなかったが、恐る恐るそのパンドラの箱(紙だけど)を開けてみると、家族旅行で行った時の記録だった。断片的だけど、今でも覚えているぞ、その時の様子を。

 それは私にとって初めての軽井沢であり、なにより遠出が好きだった私にとって、刺激的な旅だったに違いない。3泊4日の行程で軽井沢をベースに、北軽井沢、草津、水上辺りを回った。ページをめくっていくと、今の私がよく行く浅間牧場に行っていることもわかった。

 更にページをめくると、浅間山や鬼押し出し、白根山について、下手くそな絵の元、解説されている。未だに絵をかくのは苦手である。少年も苦心して描いたのに違いない。そして更にページをめくると、大胆にも詩集(もどき?)と作文が最後に綴られていた。確か作文嫌いだったと思うが。私はその詩のひとつを読んで、目が点になった。その詩もどきを原文のまま載せる。



「軽井沢」

丸太を組みたてたような家。
ホテルのような大きな家。
お城のような小さな家。
ぼくもすんでみたいな。
この町に。



うん!?
おおっ。少年よ、中年は今ここ軽井沢に住んでいるぞ。なんで君が、知っているんだい? こんな文章書いた記憶は全くない。自由研究ならぬ未来の預言書を手にした私を、なんだか近くて遠い楽しかった夏休みの思い出が包み込む。小3の夏休みは、少年時代の黄金期だったのかもしれない。これからも黄金期になるべく、早速「ハワイ」とか「南太平洋」書いてみようかな(笑)。

最後に。少年よ。
群馬県の「群」の漢字のつくりの「羊」は、横棒3本です。見事に2本になってますぞ。夏休みの宿題は漢字の書き取りできまりですね(笑)。
P8090001.JPGP8090004.JPG

今野 篤(こんの あつし)

軽井沢SOBO 代表
学生時代、自転車でアラスカ1,500kmを縦断。2008年、住み慣れた千葉から、大自然で子どもを育てるべく長野の軽井沢に移住。毎日がアウトドア、四人の子どもを持つ。

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