2010.08.11
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暑中見舞いに代えて

滋賀学園中学高等学校 校長・学校法人滋賀学園 理事・法人本部事務局 総合企画部長 安居 長敏

今年度、17名の新入生を迎えてスタートした中学校。各学年20人足らずで1クラスずつしかなく、全体的には良くも悪くも「やさしく」「おだやか」で「こぢんまりした」雰囲気でした。

夏休みを迎え、毎日、補習やクラブ活動で学校に来てくれているので、子どもたちの顔を見ないわけではありませんが、やはり長期休暇中は、どこかいつもと違う雰囲気です。

暑い陽射しが照りつける午後・・・。グランドを走り回る子どもたちの姿を眺めながら、少し1学期を振り返ってみました。

☆1年生☆

入学してしばらく経ち、中学校生活への不安がなくなってくると、本来の元気よさを発揮しはじめました。まだ身体は小柄な生徒が多い中、張り上げる声や、校舎回りを走る姿は、それこそ上級生顔負けの活動っぷり。

時に、その無邪気さから礼儀を欠いたり、周囲を考えない行動が見られたりすることもありましたが、期末考査が終わり、体育祭に向けての取り組みが始まると、徐々に中学1年生としての自覚が見られるようになりました。

また、先日から始まった文化祭に向けての取り組みでは、グループリーダーが大活躍しています。

☆2年生☆

中学校生活最大のイベント「ニュージーランド短期研修」に向けて、お互いを認め合い・支え合い・規律を守れる集団づくりに、がんばって取り組みました。他者への思いやりや気遣いを学んだ「24時間合宿」では、自分たちの手でやり抜くことができる手応えをつかんだようです。

そして7月1日、先輩や後輩、先生、そして大勢の保護者の方々に見送られ、笑顔で日本を出発。あれから、もう1か月以上が経ちました。前半の共同生活を終え、今はひとり一人がホームステイをしながら、姉妹校に通っています。

みんな頑張っている・・・という報告が毎日届いています。8月28日の帰国まで、あと3週間。このあと、どんな成長を遂げて帰ってくるか、大いに楽しみです。

☆3年生☆

ニュージーランドにに出発する2年生を、経験者としての立場から勇気づける一方、中高合同になって二年目の体育祭における、中学リーダーとしての活躍が光りました。最高学年としての自覚が表情や言動の随所に表れ、立派に中学全体を引っ張ってくれたことが何よりも嬉しかったです。

自分たちでデザインした衣装を作ることに決めたオリジナルパフォーマンス。思っていた以上に大変だということが徐々にわかってきて、どうしようと悩んでいましたが、投げ出したくなる気持ちを抑えつつ、最後までやり抜きました。

今までなら、簡単にあきらめていたかもしれません。3年生になって一気に逞しくなった。そんな成長著しい姿が活動の端々に感じられます。

振り返ってみると、どの学年もそれぞれに輝いていました。子どもから大人へ・・・。まずは「身体」から、続いて「心」が日々、どんどん変化していく中学時代は、ちょっとした気持ちの違いでビックリするほど「変わります」。

今後も、生徒たちの成長を、厳しく・あたたかく見守っていきたいと思います。

安居 長敏(やすい ながとし)

滋賀学園中学高等学校 校長・学校法人滋賀学園 理事・法人本部事務局 総合企画部長
私立高校で20年間教員を務めた後、コミュニティFMを2局設立、同時にパソコンサポート事業を起業。再び学校現場に戻り、21世紀型教育のモデルとなる実践をダイナミックに推進中。

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