2010.07.29
  • twitter
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

伝統文化を世界に発信 幸せ度75%

栃木県河内郡上三川町立明治小学校 教諭 鷺嶋 優一

 毎日本当に暑いですね。まだ7月ですから8月はどうなることやら。
 そんな中、わが本郷地区では、8月の20,21,22日にサンフラワー祭りが行われます。そこでは本校の伝統芸能クラブの子ども達がお神楽を披露するのです。
 伝統芸能クラブの発足については、以前、この日誌にも書かせていただきました。詳しくはこちらを参照してください。
http://www.manabinoba.com/index.cfm/8,11519,21,136,html?year=2009
 今年のクラブは部員が10名。地域の保存会の皆さんに教えていただきながら、サンフラワー祭りでは、「天照大神舞」と「大国主命の舞」を演じます。
 今年の見所は、町の特産であるかんぴょうのお面をかぶって演じるところです。かんぴょうの実を「ふくべ」と言います。そのふくべを使った彫り物作りの会「ふくべ一刀彫」の皆さんにお願いして作ってもらえることになりました。
町の伝統文化であるお神楽と特産のふくべの融合。これは地味ではありますが新しい試みであり今からわくわくします。子ども達がかぶって、一体どんな舞を演じるか楽しみです。
 更に、本校では今年、パナソニックのKWN(キッド・ウイットネス・ニュース)に参加しています。この活動は、小中学校の子供たちがビデオ制作をして世界に発信するというもので、伝統芸能クラブの子ども達が、自分達のお神楽をニュースにして、世界に発信します。
 国際化、情報化、少子高齢化などの問題がありますが、地域の伝統文化は、世界中のどこにもない貴重なものであり、ますますその価値を高めてきていると思います。
 幸せ度75%は、この価値に対する割合であると共に、保存会のお年寄りの平均年齢でもあります。後継者を作らなければ失われてしまう貴重な伝統文化。皆さんの故郷にもきっとあるはずです。

鷺嶋 優一(さぎしま ゆういち)

栃木県河内郡上三川町立明治小学校 教諭
この春、勤務校が変わりました。異動したての新鮮な気持ちをダイレクトにつづりたいと思います。そして「ICTと幸せ」についても小学校教育の視点から考えます。

同じテーマの執筆者
  • 樋口 万太郎

    京都教育大学付属桃山小学校

  • 石丸 貴史

    福岡工業大学附属城東高等学校 教務主任

  • 郡司 竜平

    北海道札幌養護学校 教諭

  • 中原 正治

    元徳島県立新野高等学校 教諭

  • 中川 宣子

    京都教育大学附属特別支援学校 特別支援教育士・臨床発達心理士・特別支援ICT研究会

  • 川村幸久

    大阪市立堀江小学校 主幹教諭
    (大阪教育大学大学院 教育学研究科 保健体育 修士課程 2年)

  • 大吉 慎太郎

    大阪市立放出小学校 教諭

  • 清水 智

    長野県公立小学校非常勤講師

  • 齋藤 大樹

    浦安市立美浜北小学校 教諭

  • 宮澤 大陸

    東京都東大和市立第八小学校

ご意見・ご要望、お待ちしています!

この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)

pagetop