2010.07.15
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電子書籍は知の革命か? 幸せ度75%

栃木県河内郡上三川町立明治小学校 教諭 鷺嶋 優一

7月9日のNHKラジオ「私も一言、夕方ニュース」で、「電子書籍 あなたはどう読む どう使う」というテーマを取り上げていました。7月8日から11日に行われた東京国際ブックフェアの開催に合わせての企画だったようです。
 聞き終わっての私の率直な感想。「へえー。電子書籍って、かなりの可能性を秘めているんだなあ。」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 電子書籍。ラジオの聞きかじりで恐縮ですが、そのよさをまとめてみます。
その1:今話題のiPadを利用すれば、どんなに重い本でも超軽量。
その2:3Dで見ることが出来るようになるかも。昔流行った飛び出す絵本を思い出す。
その3:拡大縮小も思いのまま。視力が低い人にはとてもうれしい。
その4:アンダーライン機能のすごさ。ハイライトという機能で、世界中でどの部分を何人がラインを引いたか分かるようになる。
その5:バッテリーは意外に長持ち。現在でも1週間程度は連続して使えるらしい。
その6:短編小説など、安価に切り売りが出来るようになる。
その7:作者が出版社を通さず、一気に販売までもっていける。だれでも作家になれる。

なるほど。魅力的です。でも電子書籍という名の革命が進展すると当然問題も。
その1:書店はどうなる?
その2:図書館はどうなる?
その3:出版社はどうなる?

 そして私個人が思うのは、単なる郷愁というか愛着かもしれませんが、紙へのこだわりです。紙は、
その1:温かさや、ぬくもりの実感がある。
その2:柔らかく、安心感がある。
 やっぱり紙も捨てがたいなあ。
 
 私のこんな感覚も、電子書籍の普及とともに失われていってしまうのでしょうか。「昔々本は紙でできていました・・・・」などと話すようになるかも。
 
 この問題を考えながら、妙に紙の本が愛おしく感じられてきました。
 幸せ度は、何となく75%かな?と・・・・・・・・・
 みなさんは、どう思います?

鷺嶋 優一(さぎしま ゆういち)

栃木県河内郡上三川町立明治小学校 教諭
この春、勤務校が変わりました。異動したての新鮮な気持ちをダイレクトにつづりたいと思います。そして「ICTと幸せ」についても小学校教育の視点から考えます。

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