2010.06.30
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英語、ガンバリまっす!

滋賀学園中学高等学校 校長・学校法人滋賀学園 理事・法人本部事務局 総合企画部長 安居 長敏

本校が力を入れていることの一つに「使える英語力」の育成がある。そういうこともあってか、英語科には留学経験が豊富な先生や、英検やTOEICなどのスコアアップに実績のある先生がたくさんいる。

もちろんALTの先生もいるし、英語科以外にも理科の先生なのに日常的に英語を操る先生や、青年海外協力隊に行っていた体育の先生、学生時代にインドを放浪した理科の先生など、経験値も含め生活の中で英語に触れてきた、英語を使ってきた先生が何人もいる。

加えて、カナダやニュージーランドへの一年留学を経験した中高一貫コースおよび高校留学コースの生徒や、全員が二ヶ月間のニュージーランド研修に行く中学2年生など、まさに「英語」がすぐ傍にある環境にあるといってもいい。

生徒会が毎日行っている「朝の校内放送」もバイリンガルで、まず日本語で今日の予定や連絡事項などが放送され、続いてそれを英語で言うというスタイルで、身近なところから英語に触れられるのも魅力だ。

滋賀学園に来て今年で5年目になるが、一番最初に何がすばらしいと思ったかって、まさにこういった学校生活の中にあふれる国際感覚だった。

さて、そういう自分はどうかというと、これが正反対。ボク自身には過去、めちゃくちゃ「英語コンプレックス」があった。

10年ちょっと前、やがて40歳を迎えようとしていた時、自分のホームページに綴ったコラム『英語が話せるおじさんになりたい』ではこう書いている。

☆中学校1年生の時、最初は「英語」が一番大好きな科目だった。でも、しだいに苦痛になり、気がついたら一番嫌いな科目になっていた。もちろん成績もそれに合わせてしだいに下降。高校、大学と上級学校に進むにつれ、いつの間にか一番苦手な科目になり、全体の成績の足を引っ張るようになった。

☆そんな僕が、マラソンを始めたのと、ほぼ時を同じくして「英語」の学習に目覚めた。何度か海外に行く機会に恵まれたことが一番大きいが、このままではいけないと強く感じた。それまでは、「日本のことさえ十分に知らないのに、何が外国だ」「日本語さえできればいいじゃないか」・・・。そんな気持ちが心の中を支配し、英語の必要性がないのをいいことに、英語を拒絶することを正当化していた。

☆でも、現実は違った。外から日本を眺めてみると、世界の中に置かれている日本の立場がすごくよくわかる。日本だけ、自分たちだけで世界がまわっているような気になっているのは間違いなのだ。日本のことだけを考えているようでは、世界では通用しない。もっともっと世界に目を向け、世界の中に飛び出していって、世界的な視点でいろいろなことを考えることが必要なのだと、身にしみて感じた。

☆そのためには、外国のことを十分に理解し、外国の人とCommunicationを取らなければならない。その時に必要なものは何か・・・。まず第一に、Communicationの手段=言葉。さしあたっては英語だ。英語ができなければ、何も始まらない。

☆英語が分かるようになりたい、話せるようになりたい・・・。それが僕の大きな目標。いつかはきっと外国の人たちと普通にしゃべれるようになるぞ・・・。ボクの大きな「夢」になった。

☆でも、これがなかなか難しい。一番苦手な科目だった英語が、そう簡単に克服できるわけがない。まず単語を知らない。致命的だ。そして、文法がいまいちよくわからない。困った。そんな中で「聞く」ことは、時間をかければ少しずつ何とかなるのがわかってきた。しだいに「英語の耳」になっていくのが感じられ、聞き取れると楽しくなってきた。そして、もっとわかりたいと単語の意味を覚えようと努力するようになった。また、聞いたことをそのまま話す練習も、恥ずかしがらずにできるようになってきた。

☆まだまだ発展途上で、初級者レベルから脱出できてはいないが、いつかきっと「英語が話せるおじさん」になって、どんどん世界の人と友だちづきあいをするぞ。その実現に向けて、これからも少しずつ頑張っていきたい!

・・・ところが、その後、やっぱりうまく英語の勉強が進まなくて、またもや自己嫌悪に陥っていたところ、自分が言い出しっぺで企画した海外研修が学校(前任校)で通ってしまい、生徒を引率してオーストラリアに行くことになった。

たちまち、ホストファミリーに送る「自己紹介英文レター」を書かなくちゃならないということで、必死で書き上げ、それを自分のホームページに掲載した。すると、なんと英会話をテーマにしたサイトを運営しておられる英語の専門家からメールが届き、アドバイスをもらうことができた。恥ずかしいやらびっくりするやらで、またまた英語について気にかけるようになり、改めて「英語をやり直そうか」と思うようになった。

そんなわけで、とにもかくにも「英語」に関してはそのコンプレックスの大きさゆえに、捨てがたい興味と、なんとしても自分のものにしたい思いがある。その成果がようやく現れてきたのか、最近では一歩夢に近づいたかなと思う。

毎年、生徒の前で誓っている目標『いつかは英語で理科や数学を教えたい!』っていうのも、そのあたりのことがココロの中にあるからなのだ。

安居 長敏(やすい ながとし)

滋賀学園中学高等学校 校長・学校法人滋賀学園 理事・法人本部事務局 総合企画部長
私立高校で20年間教員を務めた後、コミュニティFMを2局設立、同時にパソコンサポート事業を起業。再び学校現場に戻り、21世紀型教育のモデルとなる実践をダイナミックに推進中。

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