2010.05.27
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春の自然探索「探検編」

軽井沢SOBO 代表 今野 篤

先日、京都に行ったのが、なんとその日は日中の気温が30℃もあり、既に山族化した己の身体には辛かった。ほんの数分で汗がじわじわと、ウルトラマン顔負けの短さで京都から退散をした。

そんな暑さの日本列島だが、この時期の軽井沢は最高の季節だ。朝は10℃程度で涼しく、日中は20℃程で快適。だから、ついつい外に出たくなる。この間は、小1の息子と浅間山山麓を探検をしてきた。


いつも気になる道があった。その道は、真っ直ぐ浅間山の方に伸びていた。しかし、地図を見てもその道の行き先は載っていない。どうしてもその先が気になって仕方がなく、先日とうとう息子(小1)を愛車のMTBの後ろに座らせて、その道に向かったのだ。

僕の予測が当たっていれば、その道は浅間山山麓を横切り、ある山の峠に出るはずだ。問題は、路面の悪さとクマの出没である。息子はそんな僕の不安をよそに、ウキウキ、ワクワクであった。そう言えば、「探検に行くぞ!」と息子に行った際、「たんけん!?」「行く行く」と即答したっけ。スタンド・バイ・ミーもそうだったが、やはり男の子には冒険とか探検にグッとくるナニかがある。

山の中はやはり格段に気持ちが良かった。葉々はこれ以上ない緑に染まり、見事なグラデーションを山に描いている。緑に着飾った山が、今にも動きそうな感じさえする。また、空気の美味いこと。本当に森が呼吸していることが体感できる。

路面は予想より悪かった。車が走れないのはもちろんのこと、MTBでも苦労の続きだった。また、後ろに乗る息子の重たいこと。いつの間にか大きくなって。ペダルを一漕ぎするごとに息子の成長を感じた。

誰もいない山の中で、僕と息子の会話は断片的に進んだ。あとほんの少し立てば、きっと彼も進んで父親と口を利こうとしないだろう。いっしょに出掛けることも拒否するだろう。こうして親子そろって自転車にまたがって、同じスピードで同じ時間を過ごしている今こそ、きっと黄金期なんだろうなぁ。


さて、その後の道程だが、クマに出会うこともなく読みは見事に当たり、無地に峠に出ることができた。誰もいない峠の自動販売機で買ったジュースは、格別にうまかった。

息子よ、今度はどこに行く?
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今野 篤(こんの あつし)

軽井沢SOBO 代表
学生時代、自転車でアラスカ1,500kmを縦断。2008年、住み慣れた千葉から、大自然で子どもを育てるべく長野の軽井沢に移住。毎日がアウトドア、四人の子どもを持つ。

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