2010.04.22
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ネット社会の問題 今年度のキーワードは、パワー・依存・モラル指導?

栃木県河内郡上三川町立明治小学校 教諭 鷺嶋 優一

 4月も半ばというのに先週は雪が降りました。雪見と桜の花見を同時にしたのは初めてです。春らしからぬ天候が続いていますが、皆様、体調のほうはいかがでしょうか。我が家では半数の人間(2人)が体調を崩し、せきや嘔吐で寝込んでいる始末。私はと言うと前回の記事に書きましたような三つの「い」のとおり、「いいかげんがいい」「胃を大切に」「意思をもちつづける」の効果が出ているようで、まあまあといったところです。

 さて今回は、大胆にも今年度、ネット社会における数々の問題の中で特に重要となるであろうキーワードを私なりに予測してみました。あくまでも勝手な推測ですので、仮に皆様のお考えとずれていてもその点はご勘弁を!またご意見があればぜひコメントの入力をお願いします。

★★★その(1) ネットパワー
 ネット上での呼びかけに人々が反応し、デモや集会が超大規模で行われる。
 このようなことがすでに世界各地で行われています。恐ろしいことです。人はその情報の真偽をいったいどこで、何を基準に判断しているのでしょう。日本でも選挙運動のネット解禁が検討されています。そうなれば日本でもネットは一気にパワーを持ち始めるでしょう。

★★★その(2) ネット依存
 私自身、身近な人に言いづらいことをメールで言うことがあります。気恥ずかしいこともメールならば気軽に言えます。補助的に使っている分にはまだいいでしょうが、進んでいくとメールばかりになってしまうかも!これってメール依存の始まりでしょうか?依存は他にもゲーム依存、検索依存など。深刻なケースになると健康の問題も絡んできます。大げさなようですが、どこかで抑制しないと人類のかなり多くの人々が、いや社会全体が依存症になってしまうかも。

★★★その(3) 情報モラル?
 「情報モラル」という言葉は今や日本では一般的です。この言葉は新学習指導要領でも随所に登場します。しかし、このネーミングはちょっとずれていないでしょうか。モラルですべてのトラブルは解決はしないでしょう。ネット社会はよく車社会に例えられます。車社会の安全が保たれているのは「ルール」があるからです。ネット社会においても「ルール」は必要。であるならばモラルとは違う、あるいはより広い範囲のネーミングにするべきではないでしょうか。

 ネット社会はドッグイアー(科学技術等が通常進展する速さの7倍)と呼ばれるように急速に進展しています。ということはネット上のトラブルについてもそれだけ速い進展があるということ。早急な対応が必要な問題も出てくるでしょう。そしてこれらの問題を解決しなければ、ネットは人々の幸せにつながらないのです。
 次回から3回に分けてこれらのキーワードについて具体的に考えてみたいと思います。

 それではまた。今週こそは春らしい天候が続き、野菜の値段も安定しますように・・・・・

鷺嶋 優一(さぎしま ゆういち)

栃木県河内郡上三川町立明治小学校 教諭
この春、勤務校が変わりました。異動したての新鮮な気持ちをダイレクトにつづりたいと思います。そして「ICTと幸せ」についても小学校教育の視点から考えます。

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