2010.01.29
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企業経営的な視点で学校を見たら・・・

滋賀学園中学高等学校 校長・学校法人滋賀学園 理事・法人本部事務局 総合企画部長 安居 長敏

先日(水曜日)の夕方6時30分から、父母と教師の会の本部役員会があった。

毎月一回の定例会だが、年が明けて最初ということで、校長先生はじめ管理職の先生にも同席してもらい、今年度の活動を振り返りながら、来年度に向けての展望も含めて話し合った。

本校は「私学」であり、特に中高一貫コースやスポーツコースに子どもを通わせている保護者にとっては、学校への期待や要求はもちろんのこと、最終的にどうだったのかが何よりも大事であって、結果に対してシビアな指摘をいただくことも多い。

本部役員の中には、企業の経営者や個人商店主がたくさんおられ、地域や団体などの役職にも就いておられることもあって、「外部からの見立て」「経営的な視点」ということで、勢いそのトーンは大きくなる。

地域の公教育を担う大切な役割を果たしながら、生徒募集や経営といった部分で、公立とはまた違った「企業感覚」を持たないことには成立し得ないものが、私学にはある。

滋賀県において私立高校は、今まで公立の補完校のようなイメージで見られ、なるほどそのために存在しているような実態であったことは否めない。

しかし、いつまでもそうではない。

自らの学びにこだわり、この学校の、こういう教育を受けたいから行く・・・。そういった、積極的な選択で私立高校を選ぶ子どもや保護者が、しだいに増えている。

これまでどおりの補完校でいいと思うのなら、今のままの学校運営、指導体制でいいかもしれない。「面倒見がよい」「丁寧に教えてもらえる」・・・、そんなイメージをいつまでも大事にすればいいだろう。

でも、もはや補完校で生きていけるほど、甘い時代ではない。吹けば飛ぶような補完校など、存在価値はない。今までと同じような意識でやっていては、そのうち誰も来てくれない学校になるだけだ。

「待つ」のではなく、「出かけ」ていく。「手を差し伸べる」のではなく、「手を伸ばして」つかまえにいく・・・。もっと情報発信をし、アグレッシブに攻めていく姿勢がないと、誰も見向きをしてくれなくなることは明白だ。

学校の「内側」にいる人ほど、これがわかっていない。「外側」から見てくれている人ほど、このことに危機感を持っている。

もっともっと外部の声に耳を傾け、意見を聞くだけでなく、それを素直かつ真摯に受け止め、実際の行動として、活きた形で動いてこそ意味がある。

議論は、行動するためにある。

外部からの声は、それを一番に物語っている・・・

いくら言われても、動きたくないのならそれでもいい。
ただし、動こうとしている者の邪魔だけはしないでほしい!

安居 長敏(やすい ながとし)

滋賀学園中学高等学校 校長・学校法人滋賀学園 理事・法人本部事務局 総合企画部長
私立高校で20年間教員を務めた後、コミュニティFMを2局設立、同時にパソコンサポート事業を起業。再び学校現場に戻り、21世紀型教育のモデルとなる実践をダイナミックに推進中。

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