2009.12.10
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都会暮らしの頃と比べて、子供が変わったこと

軽井沢SOBO 代表 今野 篤

つい先日、長女(小2)に作文のお題を出した。タイトルは「軽井沢に来て変わったこと」。思えば、移住してからようやく1年が経ち、2回目の本格的な冬を迎えようとしている。親の勝手な思いから、いきなり森の中に連れてこられた娘の心境はいかに?


「軽井沢に来て変わったこと」

1.パークヒル(*1)の時は、外で遊ばなかったけど、軽井沢に来たら外で遊ぶようになった。なぜかは、とうたん(*2)公園ができたから。

2.パークヒルの時は、小さい「つ」が、抜けちゃうのがいっぱいあったけど、軽井沢に来てからは少しになった。なぜかは、教わって上手になった。

3.パークヒルの時よりも、少し(兄弟の)面倒をみるのを上手になった。なぜかは、いっぱいお人形で遊んだりしたから。

4.マック(*3)に、行かなくなった。

*1、以前住んでいたマンションの名前
*2、おとうさんのこと(笑)。なぜか子供はこう呼ぶ。とうたん公園とは、前回のコラムでご紹介した、庭にあるアスレチックのこと。
*3、言わずと知れたマクドナルドのこと

(漢字表記以外原文のまま)


一応、我が家のライフスタイルを、反映しているようである。一部、笑える箇所もあるが…。


外で遊ぶようになったと言っているが、実は長女は、以前の住まいでもよく外で遊んでいた。それに加えて、スケートやハイキングなどをよくやっている。一番変わったのは、長男(年長)だろう。

ゲーム機の申し子みたいだった彼は、軽井沢に来ると豹変した。彼の今の一番の趣味は、庭の土木作業である。だから昨年のX'masプレゼントは、なんとスコップだった!サンタさんも、粋な計らいをしてくれたものだ(笑)。今年はツルハシかな?


私の仕事場のデスクで、子供といっしょに勉強をすることがある。子供は「勉強しなさい!」で勉強してくれるはずがない。いっしょに勉強することが、上手い動機付けになっているようである。しかし、たまに「なぜ、できないんだ!」と、感情的になってしまう私がいる。反省。

週末の30分朗読は、子供たちに大人気だ。今、朗読しているのが、『日本昔話』と『モモ(Momo)』 。この時ばかりは、子供たちも嘘のように大変静かである。この和やかな静けさが、私は好きだ。


人形遊びと面倒見のよさの相関を、私は知らないが、長女の面倒見の良さは、兄弟が多いからだろう。多分、一昔前の日本では、このような光景が当たり前だったと思う。

兄弟が多いと、その中でひとつの社会ができ、お互いにいろいろと刺激を受けているようだ。突拍子もない発想や行動は、親から見ても実に楽しい。まあ、ケンカは絶えないが…。


確かに、マックに行かなくなった。行ったのは、この1年で1回だったと思う。
そのかわり、家でハンバーガーを作るようになった。外で作るハンバーガーの美味しいこと。この時ばかりは、皆、性格が変わったように、率先してお手伝いをする。

今では腕が上がって、ケーキからアイスパフェまで作る。どうも料理部門は、我が家で一番、一致団結する瞬間らしい。是非、来年は、このパワーをどこか違うところで、活用できるように努めたい(笑)。


どうやら、環境次第では、勉強やお手伝いのような面倒なことも、自ら進んでやるようになるということが判明した。言うまでもなく、このライフスタイルを、一番楽しんでいるのは、私であるが。

毎日がアウトドア。森の中での暮らし、そして子育て。もはや我が家は、都会の生活に、戻れなくなってしまったようである。
PA310011.JPGIMG_0473.JPG

今野 篤(こんの あつし)

軽井沢SOBO 代表
学生時代、自転車でアラスカ1,500kmを縦断。2008年、住み慣れた千葉から、大自然で子どもを育てるべく長野の軽井沢に移住。毎日がアウトドア、四人の子どもを持つ。

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