秋の晴天が続いている。森を通して見上げてみると、空の高いことに気付く。軽井沢の空は圧倒的に高いのである。そんな素晴らしい空のもと、秋は運動会をはじめ様々なイベントがおこわなれる。その中で2つのイベントをご紹介したい。
軽井沢町の南端に、八風山(はっぷうさん)という標高1315m程の山がある。小学生は全員、学校からこの八風山まで歩き通す(走り?)、強歩遠足なるものがある。その距離、片道13km。チェックポイントは全部で9つ。
それを、2時間15分の制限時間内で、どこまで行けるかを競う。1年生でも6年生でもみな同じ距離と時間である。途中、林道あり、ワインディングあり、ダートあり、トレッキングありと、まさに谷あり山ありのコースだ。帰りも自分の足で帰ってくるので総距離は26kmに及ぶ。競歩ならぬ強歩のわけだ。
スタートから子供たちは、勢いよく走りだす。友達に負けたくないこともあるが、皆、去年の自分の到達ポイントや到達時間をすごく気にしている。親もとても気になる(笑)。
去年の自分に負けまいと必死に走っている姿には、思わずどの子にも声援を送りたくなる。この1年間の成長の証しだ。はて、筆者はこの1年でどのくらい成長したのか、一瞬戸惑ってしまった。ちなみに、わが娘の成長具合は…、昨年と同じ7ポイントでした。親の成長は…、ここでは公表を差し控えさせていただきます(笑)。
娘は、来年はゴールである9ポイントを目指すそうだ。私も子供に負けてられない。
この季節になると、近所の山にはわんさかきのこが生えてくる。マツタケもあるということなので、県外からの訪問者もいるほどだ。キノコ収穫に合わせて、我らの区では「キノコ祭り」が開催されるのだ。
今回の参加者は、下は1歳から80歳までの老若男女だ。そんな御一行は、見事な紅葉と青空のコントラスのもと、山の奥深くに入っていく。子供はキノコがある度に「これ、なーに?」と、御老人に問いかける。それに対して御老人は、一字一句生きた言葉で返す。こちらも思わず耳を傾けてしまう。
なにかこう、懐かしい気分だ。子供の頃、田舎に帰った時、このような風景がいくらでもあったような気がする。もう忘れしまったあの頃を。なんだか嬉しい気分になって、山の中から下りてきた。
残念ながらマツタケは手に入らなかった。
マツタケへの道は険しいのである。
軽井沢町の南端に、八風山(はっぷうさん)という標高1315m程の山がある。小学生は全員、学校からこの八風山まで歩き通す(走り?)、強歩遠足なるものがある。その距離、片道13km。チェックポイントは全部で9つ。
それを、2時間15分の制限時間内で、どこまで行けるかを競う。1年生でも6年生でもみな同じ距離と時間である。途中、林道あり、ワインディングあり、ダートあり、トレッキングありと、まさに谷あり山ありのコースだ。帰りも自分の足で帰ってくるので総距離は26kmに及ぶ。競歩ならぬ強歩のわけだ。
スタートから子供たちは、勢いよく走りだす。友達に負けたくないこともあるが、皆、去年の自分の到達ポイントや到達時間をすごく気にしている。親もとても気になる(笑)。
去年の自分に負けまいと必死に走っている姿には、思わずどの子にも声援を送りたくなる。この1年間の成長の証しだ。はて、筆者はこの1年でどのくらい成長したのか、一瞬戸惑ってしまった。ちなみに、わが娘の成長具合は…、昨年と同じ7ポイントでした。親の成長は…、ここでは公表を差し控えさせていただきます(笑)。
娘は、来年はゴールである9ポイントを目指すそうだ。私も子供に負けてられない。
この季節になると、近所の山にはわんさかきのこが生えてくる。マツタケもあるということなので、県外からの訪問者もいるほどだ。キノコ収穫に合わせて、我らの区では「キノコ祭り」が開催されるのだ。
今回の参加者は、下は1歳から80歳までの老若男女だ。そんな御一行は、見事な紅葉と青空のコントラスのもと、山の奥深くに入っていく。子供はキノコがある度に「これ、なーに?」と、御老人に問いかける。それに対して御老人は、一字一句生きた言葉で返す。こちらも思わず耳を傾けてしまう。
なにかこう、懐かしい気分だ。子供の頃、田舎に帰った時、このような風景がいくらでもあったような気がする。もう忘れしまったあの頃を。なんだか嬉しい気分になって、山の中から下りてきた。
残念ながらマツタケは手に入らなかった。
マツタケへの道は険しいのである。

今野 篤(こんの あつし)
軽井沢SOBO 代表
学生時代、自転車でアラスカ1,500kmを縦断。2008年、住み慣れた千葉から、大自然で子どもを育てるべく長野の軽井沢に移住。毎日がアウトドア、四人の子どもを持つ。
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