すっかり秋めいてきましたね。
私の住んでいる栃木県中央部では、いい感じで木々が秋色に衣替えを始めています。
さてみなさんは、「お神楽」知っていますか。
五穀豊穣を願って神様に捧げる舞のことです。
上三川町でも「太々神楽(だいだいかぐら)」という名称で今に伝わっています。ただ継承をしている方々が高齢化しているのが大きな課題になっています。
そこでこのお神楽を少しでも地域に広めていこうと、本郷小学校で「伝統芸能クラブ」を立ち上げることになりました。
二週間に1度のクラブ活動で保存会の皆さんから踊りと太鼓演奏を教えてもらいます。私が始めてこのお神楽を見たとき正直
「この演舞を小学生が出来るだろうか。」
と不安になりました。難しい舞とゆっくり延々と流れる癒しの音にどれだけ興味を持たせられるだろうか・・・・。
そこでいろいろと試行錯誤を始めました。
まず部員募集の際は、私が鬼のお面をかぶり剣道の袴をはいて、面白おかしく踊る。→部員が12名集まりました。
次に保存会の方の踊りをビデオに撮り、難しい部分はやさしくするなど教材化を図る。→最初は「先生分からない。」と嘆いていた子供たち。でも本来一人で踊るところを3人にするなどして、協力して踊らせたところ楽しそうに踊るようになりました。
工夫と練習の甲斐があって、学校や地域祭りでの発表をこれまでに2回こなし、地域の新聞にも取り上げてもらえました。今週の土曜日には町の文化祭で再び演じます。この活動での一番の成果は、学級集団では消極的な児童がお年寄りの方との間では積極的になれることがあるということ。子供たちの自信にもつながっています。
伝統行事が年々消滅していってしまう危機感は日本全体の課題でもあると思います。子供たちが楽しそうに踊る姿を見ながら、伝統芸能の継承は、学校が中核になる必要もあるのだと感じている今日この頃です。
(写真は、上三川町サンフラワー祭りでの一場面です。)
私の住んでいる栃木県中央部では、いい感じで木々が秋色に衣替えを始めています。
さてみなさんは、「お神楽」知っていますか。
五穀豊穣を願って神様に捧げる舞のことです。
上三川町でも「太々神楽(だいだいかぐら)」という名称で今に伝わっています。ただ継承をしている方々が高齢化しているのが大きな課題になっています。
そこでこのお神楽を少しでも地域に広めていこうと、本郷小学校で「伝統芸能クラブ」を立ち上げることになりました。
二週間に1度のクラブ活動で保存会の皆さんから踊りと太鼓演奏を教えてもらいます。私が始めてこのお神楽を見たとき正直
「この演舞を小学生が出来るだろうか。」
と不安になりました。難しい舞とゆっくり延々と流れる癒しの音にどれだけ興味を持たせられるだろうか・・・・。
そこでいろいろと試行錯誤を始めました。
まず部員募集の際は、私が鬼のお面をかぶり剣道の袴をはいて、面白おかしく踊る。→部員が12名集まりました。
次に保存会の方の踊りをビデオに撮り、難しい部分はやさしくするなど教材化を図る。→最初は「先生分からない。」と嘆いていた子供たち。でも本来一人で踊るところを3人にするなどして、協力して踊らせたところ楽しそうに踊るようになりました。
工夫と練習の甲斐があって、学校や地域祭りでの発表をこれまでに2回こなし、地域の新聞にも取り上げてもらえました。今週の土曜日には町の文化祭で再び演じます。この活動での一番の成果は、学級集団では消極的な児童がお年寄りの方との間では積極的になれることがあるということ。子供たちの自信にもつながっています。
伝統行事が年々消滅していってしまう危機感は日本全体の課題でもあると思います。子供たちが楽しそうに踊る姿を見ながら、伝統芸能の継承は、学校が中核になる必要もあるのだと感じている今日この頃です。
(写真は、上三川町サンフラワー祭りでの一場面です。)


鷺嶋 優一(さぎしま ゆういち)
栃木県河内郡上三川町立明治小学校 教諭
この春、勤務校が変わりました。異動したての新鮮な気持ちをダイレクトにつづりたいと思います。そして「ICTと幸せ」についても小学校教育の視点から考えます。
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