2009.09.24
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提案! ~ネット上での思いやり3か条~

栃木県河内郡上三川町立明治小学校 教諭 鷺嶋 優一

最近「ネットで事件に巻き込まれた子ども」に関する報道が少ないと思いませんか?
毎朝全国紙と地方紙の2誌に目を通していますが、少ない!
どうしてでしょう?事件に巻き込まれる子が少なくなったのでしょうか。そうであれば喜ばしいことなのですが・・・・・。

私は「トラブルは静かに進行している。」と考えています。
報道が減ったのは、嵐の前の静けさ。ネット上の新たなトラブルもあっという間に広がります。まるでインフルエンザのように。季節性であれば、免疫のある方もありますが、新型だったら大変なことです。

以前にも書きましたが、私達は健全なネット社会の実現に向けて、まず大人たちが努力していかなければならないと考えています。そこで私なりに次のことを皆さんに提案したいと思います。
******ネット上での思いやり3か条*****
その1:正しい情報、よい情報を伝え合おう。
その2:よき出会いの場のきっかけとしよう。
その3:謙虚さを忘れないようにしよう。

 その1について:ネット上では、マイナス面の本音は書き込まないようにするべきです。それは、全世界に向けて人には言えないようなことを叫んでいるようなもの。匿名であってもそのような言葉の乱用はやめていくべきです。
 その2について:「オフ会」というものをご存知の方も多いでしょう。私も去る6月につれづれ日誌の執筆者オフ会に参加。よき出会いがありました。ネット上の出会いから対面の出会いへ。すばらしいことです。
 その3について:謙虚とは「すなおで自分がえらいと思わないこと。《三省堂国語辞典より》」ネット上では、自分だけが偉いと勘違いして、他人の個人情報を平気で書き込んだり、誹謗中傷するサイトを運営したりそこに書き込んだりする人がいます。でもそれはとても傲慢なことです。いつかその人にしっぺ返しが来る。日本人の伝統的なよさである謙虚さを大切にしてほしいものです。
 これらについては、学校の道徳教育や情報教育が大きな役割を担っていると考えます。具体的な学習活動をこれからも展開していきたいです。
 以上、半年間のまとめに代えて私からの提案です。

 追伸
 第6期でも引き続き日誌を書かせていただくことになりました。次回からは、ネット社会の対極にあると思われる地域社会を取り上げ、「学校と地域社会との連携について考える」をテーマとしていく予定です。
 半年間、ありがとうございました。

鷺嶋 優一(さぎしま ゆういち)

栃木県河内郡上三川町立明治小学校 教諭
この春、勤務校が変わりました。異動したての新鮮な気持ちをダイレクトにつづりたいと思います。そして「ICTと幸せ」についても小学校教育の視点から考えます。

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